表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1043/1080

麻耶と髪長の不安

 御徒町一族は光源氏の君の血を引く由緒正しき家柄で、美女揃いです。


 側室の中で、事情を知っているのは筆頭の龍子りょうしだけですが、麻耶や髪長も日に日に痩せ衰えていく左京に異変を感じていました。


「龍子様にお尋ねしても、何もご存知ないようなのですが」


 髪長が麻耶に相談しました。麻耶も左京の様子を心配していたので、


「父上が何かご存知かも知れませぬ。訊いてみましょう」


 早速文を父である太政大臣に送りました。


「どうやら司様のお部屋に足繁くお通いになっているようで、そのせいでしょうか?」


 髪長は顔を赤らめながら言いました。


「左京様はお元気な方でしたから、そればかりではないと思います。確かに以前よりご寵愛が短い気はしますが」


 麻耶も顔を赤らめて応じました。


(若い女子おなごがお好きな方だから)


 二人は全く同じ事を考えていました。


(司様はどんな事をされているのかしら?)


 そんな事も想像してまた顔を赤らめる二人です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ