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瑠里と冴里、涙する

 御徒町一族は光源氏の君の血を引く由緒正しき家柄で、美女揃いでもあります。


 亡き後黒河院の末姫であるつかさに恨まれた左京は、陰陽道を使う彼女の陰謀で式神と交わっています。


 しかも、左京は相手を司だと思い、嬉々として抱いているのです。


 侍女の茜に知らせを受けた瑠里と冴里は大慌てで樹里の邸に戻りました。


 二人ともすでに夫婦となる相手の柏木と匂の宮と暮らしているのですが、左京が危篤と聞いて仰天しました。


「父上はまた新しい側室の方をお受けしたと聞いておりましたのに」


 半ば呆れていた瑠里でしたが、左京がその側室に陥れられたと聞き、目を見開きました。


 瑠里も冴里も言葉が出ません。祖母である由里も真顔で、


「もはや自分で気づく以外、其方そなた等の父の助かる道は閉ざされた」


 瑠里も冴里も声をあげて泣きました。


「母上を慰めてあげて」


 もらい泣きしている由里が言いました。


 瑠里と冴里は無言で頷き、樹里の部屋へ行きました。


 

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