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司、樹里の邸に引っ越す

 御徒町一族は光源氏の君の血を引く由緒正しき家柄で、美女揃いでもあります。


 数日後の事です。


 とても豪勢な飾りを付けた牛車ぎっしゃが樹里の家に到着しました。


 その後ろにはたくさんの家財道具を担いだ使用人達が並んでいます。


(後黒河院の忘れ形見のつかさ様が?)


 他の側室の龍子りょうしや麻耶、そして髪長は気が気ではありません。


(只でさえ左京様はお年を召して、滅多にお部屋にいらしてくださらないのに)


 一番年上の龍子は焦っていました。


(司様は十四歳と聞いた。若い子が好きな左京様はもう私のところになどいらしてくださらぬかも)


 アラフォーの龍子には勝ち目がありません。


「あらふぉおとは何ぞえ!?」


 目を吊り上げて地の文に切れる龍子です。


 二十代の麻耶も焦っています。


(私が一番年下だったのに)


 麻耶は司を薦めたのが父の太政大臣だと知り、怒りを覚えました。


(父上、許しませぬ!)


 麻耶は実家に抗議に行く決意をしました。

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