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左京、虜になる

 御徒町一族は光源氏の君の血を引く由緒正しき家柄で、美人揃いです。


 亡き後黒河院の息女のつかさに対面した左京は、その可憐さに心惹かれ、側室にする事を即決しました。


「すぐにでもお部屋をご用意致します」


 これ以上一緒にいると今にも襲いかかってしまいそうに思えた左京はそそくさと太政大臣の部屋を出ました。


「襲いかかるつもりはねえよ!」


 心情を代わりに吐露したはずの地の文に切れる左京です。


 ですが、左京は何も知りませんでした。もちろん、太政大臣も知りません。


(父の仇、杉下左京。必ず息の根を止めてやる)


 司は太政大臣に見えないように立ち去る左京を睨みつけました。


 ワクワクが止まらない地の文です。


 


「お戻りなさいませ」


 左京が仕事を終えて邸に帰ると、樹里が出迎えました。


「今日も瑠里と冴里はおらぬのか?」


 左京は寂しそうに尋ねました。


「はい」


 樹里も、左京が側室を増やしたのを知り、笑顔がありません。


 悲しく思う地の文です。

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