表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
101/1080

帝と美子姫

 御徒町の樹里は都で一番の美人で、光源氏の君の血を引く由緒正しき家柄です。


 弘徽殿こきでん女御にょうごの乱入で集いは強制終了となりました。


 左京は樹里に手を引かれ、御所の中にある樹里の部屋へ行きました。


「今宵はこちらでごゆるりとしてくださいませ」


 樹里が笑顔全開でお辞儀をしたので、妄想が暴走した左京は失血死しそうなくらい鼻血を噴きます。


「如何なさいましたか、左京様?」


 気絶しそうになった左京を気遣う樹里です。


「大事ありませぬ、樹里様」


 そう言って結局意識を失う左京です。


 


 一方、弘徽殿の女御は妹の美子よしこ姫を伴い、帝の御簾の前にいました。


 帝が入室しました。女御と美子姫は額突ぬかずきます。


「如何なさいましたか、母上様?」


 帝は亡き父の寵愛を受けていた弘徽殿の女御を敬う意味でそう呼んでいます。


御上おかみには、そろそろ妹を中宮にお迎えいただきたく参りました」


 帝はその言葉に目を細めました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ