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馨の企み

 御徒町一族は美人揃いで、光源氏の君の血を引く由緒正しき家柄です。


 柏木と瑠里は相思相愛だと気づき、より仲を深めていきました。


 それを知った一応瑠里の父親である左京は、


(同じ事であった……)


 匂の宮との勝負では応援した柏木を疎ましく思うようになりました。


 また一方、匂の宮の父親である馨は、瑠里が柏木と付き合うようになったのを知り、悔しがりました。


(おのれ! やはり許せぬのは左府一族だ!)


 馨は左京とその嫡男の護を憎みました。


(何としても、彼奴あやつらに一泡吹かせてやりたい)


 馨はかつて五人衆として名を馳せた一人である藤原慶一郎を味方に引き入れようと考え、文をしたためて慶一郎に送りました。


 しかし、その頃とは全く人が変わってしまった慶一郎は、


「大変申し訳ないが、お力添え致しかねます」


 断ってきました。


「ならば、宮川の少将だ」


 もう一人の五人衆の少将に文を送りましたが、


「お断り致します」


 やはりダメでした。

 

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