表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1004/1080

柏木、匂の宮と会う

 御徒町一族は美人揃いで、光源氏の君の血を引く由緒正しき家柄です。


 翌日の事です。


 参内した柏木は、匂の宮がいる部屋に行きました。


「柏木殿」


 元気そうな友の顔を見て微笑む匂の宮です。


「ご迷惑をおかけしました」


 お互いが相手にそう言ったので、顔を見合わせて苦笑いです。


「柏木殿」


 匂の宮が真顔で言いました。柏木はハッとして匂の宮を見ました。


「瑠里様がお待ちです。早くお会いください」


 その言葉に柏木は顔がほころびそうになりましたが、


「如何なる理由があろうとも、私は勝負に負けたのです。瑠里様にお会いすれば、未練が残ります」


「何を言っているのです? 瑠里様は貴方に会いたがっていらっしゃるのですよ?」


 匂の宮は頑固な柏木に呆れて告げました。


「しかし……」


 柏木が煮え切らない態度でいると、


「まだそのような事を申しているのか?」


 護が顔を出しました。柏木はビクッとして、


かしこまりました」


 慌てて部屋を出てきました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ