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馨、逆恨みする

祝・千話です。

 御徒町一族は美人揃いで、光源氏の血を引く由緒正しき家柄です。


 柏木は太政大臣に帝からのお言葉を賜りました。


「柏木を従五位下、少納言に任ず。心して受けよ」


「はは!」


 柏木は床に額を擦り付けて応じました。


其方そなたは十分、瑠里殿と添う資格があるぞ、柏木。匂の宮に遠慮する事はない」


 太政大臣は微笑んで告げました。


かたじけのう存じます」


 上げた顔をもう一度床に下ろす柏木です。


「愚息の仕出かした事をこれで帳消しにするつもりはない。だが、もう忘れよ。其方はこれから先を見つめるべきであるからな」


 太政大臣は柏木の左肩に右手を置いて言いました。


 


 邸で謹慎している馨に太政大臣の文が届きました。


「何だと!?」


 馨は驚愕しました。彼は謹慎ですむと思っていたのです。


(職を解き、官位を召し上げる、だと!?)


 想像以上の厳罰に怒りを覚える馨です。


(おのれ! それもこれも彼奴あやつのせいだ!)


 馨の矛先は護に向きました。



 

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