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溶宴学園

【溶宴学園一学期最後の日】


「溶宴学園とは、普通とは程遠い生徒が通う高校である。…確か理事長はそう言ったな‥」


そして君は新設される無組の代表生徒として終業式での挨拶、組生の出席確認をしてもらいたい。とも言っていた。


出席の確認をしろと言ったのに渡された書類の中に出席簿がないことに気付き溜め息を吐きながら刺死は廊下を歩く


……さて、どこを探せば良いのか。と考える事も無いだろう。無組の生徒が危険な場所・人気が無い場所にいるのはほぼ確実だ。だとしたら場所は限られてくる……


と考え、地図を広げながら大体の検討をつける


「金鉱室、木工室、無寮‥いや、無寮はまだ立ち入り禁止だったな…あとは、裏庭、中庭、秘密の園(植物園)……ぐらいか。…まずは金鉱室に行ってみるか‥あぁ、金鉱室は確かあの建物の中にある筈…」


『北校舎』


他の校舎とは違い、何故か木造校舎であった北校舎は、思った通り痛んでおり、まさに自分達のような人が来る場所だと思いながら前に進む。


「1、2、3…ここか……一人ぐらいはいるか――」


ガラッ


ドアを開けようとする前に勝手に開いたドアの中にいたのは黒髪の男にしては長めの髪型をしたつり目の男だった。


「……お前…ここで何してる。」


観察するかのような目で自分を見てくる男に、少しムッとしながら男に返事をする


「…光こそ何していたんだ‥?」


そして何故かそこで驚いたような顔をした少年に首を傾げる


「‥光?……その言い方、死神町の言葉遣いだよな…?お前、名前は?」


少年が何か思い当たったという顔で刺死に近付き、名前を聞く


「………死神・刺死。‥光は…?」




?「‥!……死神。俺‥いや、今は僕と言っておくべきか‥名前、分かるか?」


刺死「…知り合いなのか、光は。」


?「…もちろん、そうだ。……僕の学校崩壊させた癖に忘れたのか?」


刺死「……なら、朝日・優か‥?崩壊させた学校の生き残りは優リーダーぐらいしかいなかったと思うが‥?」


?「…そう、僕は朝日・優。……リーダーか。 敬ってすらいないくせに言うんだな。…僕はあの時と変わっていないのか?僕は光と呼ぶべき人物か?」


刺死「…いや、違うみたいだ。……今は『黒な人(ブラックな人)』と呼んでも良いと思う。…久しぶりに会った事だ、優‥影になる気は無いか?」


優「…結果的にはどっちにしろ影になるんだけどな。」


刺死「……何故。」


優「…無組の組生だから。……死神、お前はあいつらを影にすると思う。」


刺死「‥その言い方だと、会ったことがある様に感じるが…知っているのか?組生の事を。」


優「…無組の組生なら、裏庭にさっきはいた。 一緒に行くだろ…?きっと、お前が代表生徒なんだろうし。」


刺死「…そうか、優。お前は……」


優「…何だ?」


刺死「いや、何でもない。」



…思い出した、コイツは‥昔、ツンデレと言う噂があったな。……?何だ、この感覚は‥?何かが近付いている様な、前にあったようなこの寒気は…?……!そうか、きっと、これから行く‥裏庭に知っている寒気を感じた事がある奴がいるんだ。 …気を付けて行くべきか………



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