表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君の魂に抱かれて  作者: 皐月-Satsuki-
boy and girls' aspects
86/136

9月2日/侑eyes    新しい風

ー君の魂に抱かれてー(きみのこころにだかれて)


この作品はフィクションです。

登場する人物・団体・地名・事件・世界設定などは全て架空の物であり、

実際の物とは一切関係ありません。

初めて読む方は、本編からご覧ください。



ーboy and girls' aspectsとは?ー


このモードは主人公の視点ではなく、

君の魂に抱かれての主人公以外の登場人物の視点です。


これにより、より世界観がわかりやすくなります。


※目次の場合、下に行くほど時間が最新です。



「お前はどうして狙われていたんだ?」


俺達は林を歩く。

何処を目指すこともなく放浪する。

その最中、突如粢先輩が少女に問いかける。


「あ、え~とですねぇ~」


少女も俺達と行動を共にする。


『助けてくれたお礼をさせてください』


と、いう理由で。

俺にとっては、共に行動してくれる仲間が増えて嬉しい限りだ。


「道に迷ってた女の子がいてですねぇ~」


しかし、のんびりした性格だ。

いや、マイペースなのか?

いや、両方か……。


「それで?」


「道を教えたんですけどぉ~」


「ふむ」


偉いな。

道に困っていた人に道を教えたのか。

一般常識は兼ね備われているみたいだ。


「道を教え終わった途端にですねぇ~」


「…………」


「あのグループがいきなり、『校則違反で~す』って言ってきてですねぇ~!」


このい言う可愛く聞こえる。

だが、実際は生死がかかっている状況。

お遊びではなく、本気。


「いきなり発砲されてですねぇ~」


酷い状況だ……。

困っていた人に道を教えただけなのに……。

発砲までされるなんて……。


「お前も武装高校だろう?」


「そうですけどぉ~」


やはり、桜凛武装高校の生徒だったか……。

それはそうだ……。

あの、速さは一般人じゃなかったからな……。


「何故、戦わなかった?」


粢先輩が痛い所を突く。


「うぅ~。それは……」


少女が言うか言わないかを迷っているようだ。

が、少女は口を開いた。


「だって~!相手は鉄砲ですよぉ~!私、鉄砲相手は苦手でぇ~」


「…………」


「それで、逃げ回ってたとう訳ですよぉ~」


……。……。……。


とにかく、この娘は相手が鉄砲だと、勝てない。

だから、逃げ回っていたってことか……。


「それで、逃げてきた先が……」


重い空気の中、聖夜が口を開く。


「俺達の所だった、ってことか……」


聖夜の続きは俺がいった。


「そうなっちゃいますねぇ~」


……。……。……。


しばらく、場が凍りついた。

マズイ……。どうにかしないと……。

だが、何を喋ればいいのか輪かわからない。


「ところで、君の名前は?」


まだ、名前を聞いてないことに気が付く。

だから俺は少女に名前を聞いた。


「私は新稲 奏笑、桜凛武装高校2年現代剣術科のCランクだよぉ~」


新稲 奏笑……。

Cランク……?

結構高いんじゃないか?


「し、し、し、ジーランクだと!?」


何故か先輩が一番驚いていた。

まぁ、確かに凄いよな。


「Cランクです」


俺は先輩の発言に訂正を入れる。


「ああ、間違えた……。Cランクだと!?」


訂正を入れる先輩。


「へぇ~~~。奏笑ちゃんって凄いね」


菜月も奏笑に感嘆する。


「え~そんなことないよ~」


少し照れている。

なんか、可愛らしい……。


「馬鹿な……」


何故か、先輩は失望していた。

何かあったのだろうか?


「どうしたんですか?"Bランク"の璃桜先輩?」


聖夜は"Bランク"を異常に強調する。


「う、うっさいわっ!!ボケっ!!」


??????


俺には何故、先輩が動揺しているのかが分からない。

ああ、そうだ……。

俺達の自己紹介がまだ済んでない。


「まぁ、いきなりでなんだけど、俺は天神 侑。桜凛高校2年だ」


「よろしくねぇ~」


最低限の必要事項を述べ、自己紹介を済ます。


「俺は、桜凛高校2年で衛藤 聖夜だ。ひとつよろしく」


「あ、う~ん。よろしくね~」


俺に続いて、聖夜も自己紹介を済ます。


「あ、私は桜凛高校2年の蝶野 菜月。よろしくね」


菜月は手を前に差し出した。


「あ!うん~!よろしく~!菜月ちゃ~ん~!」


奏笑は菜月の手を握り、上下にブンブンと振る。

菜月も少々対応に困っていた。


「私は……」


粢先輩が口篭る。

そして、ゴホンと咳払いをし、

自己紹介を始める。


「私は、桜凛武装高校3年で…ランクの粢 璃桜だ。よろしくな」


何ランクか、聞き取れなかった。

さっきから先輩の様子がおかしい。


「え~?なにランクですかぁ~?」


奏笑も聞き取れなかったらしく、聞き返す。


「Aランクだ」


何嘘を付いてんだ先輩は……。

俺は訂正を入れることにした。


「Bランクです」


「うっさいっ!黙れ!」


何故か、自分のランクを偽る。

何でだろう?Bランクって不名誉なランクなのかな?


「へぇ~Bランクですか~羨ましいですねぇ~凄いなぁ~」


「くぅ……」


先輩が苦声を漏らす。

なんだか、プライドが傷ついたような感じもした。


「あれ~?私なにかいいましたかぁ~?」


「断じて言ってない!気にするな!」


先輩が再び歩みを再開する。

俺は先輩に小声で話かけた。


「……先輩……Bランクって不名誉なランクなんですか?……」


「そんなことはない」


先輩が即答する。

だが、先輩はランクを偽った。


「何でランクを偽ったんですか?」


「…………」


先輩が黙り込む。

が、先輩は早口で話し始める。


「……私は3年生でBランクで、あいつは2年でCランクだぞ……?」


「先輩の方が上じゃないですか?」


「ああっ!もういいっ!」


先輩がそっぽを向いてしまった。


う~~~ん……。


先輩の方が上なのに、どうしてこんなに動揺しているんだ?


「先輩、なんか気に触れましたか?」


「うっさいわっ!!ボケっ!!」


プライドというものなのだろうか?

これ以上追求しない方がいいな……。


俺達は新たな仲間と共に、再び行動を開始した。



ー登場人物ー



新稲 奏笑(にいな かなえ):(女)


桜凛武装高校2年現代剣術科でCランク。

武器は忍者刀(左右)で、戦闘スタイルも忍者。

侑達を危険から守ってくれる。

銃などは所持していないが、手榴弾、閃光弾、煙幕弾、焼夷弾、

などを所持している。

煙幕弾には、催涙ガスが入っており、通常の煙幕弾も所持している。

のんびりとした性格。そして、何処までもマイペース。

忍者に憧れて桜凛武装高校に入学した。           


身長:156cm

体重:44㎏

B.W.H:81.48・83

血液型:AB

髪色:若紫色(紫系)ロング、リボンを付けている

誕生日:9月27日

年齢:16



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
投票は終了しました。多くの投票ありがとうございました。
君の魂に抱かれて キャラクター人気投票
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ