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君の魂に抱かれて  作者: 皐月-Satsuki-
boy and girls' aspects
107/136

9月5日/侑eyes    イマージュ

ー君の魂に抱かれてー(きみのこころにだかれて)


この作品はフィクションです。

登場する人物・団体・地名・事件・世界設定などは全て架空の物であり、

実際の物とは一切関係ありません。

初めて読む方は、本編からご覧ください。



ーboy and girls' aspectsとは?ー


このモードは主人公の視点ではなく、

君の魂に抱かれての主人公以外の登場人物の視点です。


これにより、より世界観がわかりやすくなります。


※目次の場合、下に行くほど時間が最新です。



ー9月5日ー



「全員、集まったか?」


粢先輩の声で話合いは始まった。

俺達は寝ていた場所で円を描くように座っている。

ファーゼストクンパニアンでは、お馴染みの形態だ。


「ええ、集まってますよ……」


起きたばかりだから眠い……。

俺だけじゃなくて、皆眠そうだ。


「これからの行動……」


瞼が重い……。

閉じれば一瞬で眠れそうだ……。

そう思いながらも、瞼を閉じてしまった。


「も、大事だが!まずこの制服を洗おう!」


…………………。


「わぁ~~~い!賛成~~~!」


おっと、少し眠ってしまった……。

駄目だな。しっかりしないと。

で、今はなんの話だ?


「緋咲もそれでいいか?」


「まぁ、いいんじゃない?」


はて?何の話をしているんだ?

隣の聖夜に聞いてみよう。


「おい……聖夜……」


俺は小声で聖夜に話しかける。


「なんだよ?」


聖夜は俺の声に耳を傾ける。


「今……何の話?」


聖夜に聞くのは屈辱的だったが、俺だけ話合いに着いてこれないのは情けない。

致し方ないことだ。


「子供の作り方」


「え……!?マジ……!?」


おいおい……マジかよ……。

なにを面前の前で語り合ってるんだ?


「そうと決まれば行くぞ!」


粢先輩はその場に立ち上がる。


そうと決まれば……?


って!何が決まったんだッ!?

まさか、子作りッ!?


「わぁ~~~い」


「行こう!奏笑ちゃん」


何故か皆ノリノリだ……。

行こうって何処へ……?


聖夜の言うことが本当なら、行くのはとんでもない所……。


嫌な予感と共に、先輩達に着いていった。



◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇



『ザザザザザザァァァァァ…………』


ん?水の流れる音?

こんな林に囲まれているのに水の音……?


獣道を抜けた先には――


「川だ……」


そこは結構幅もある川だった。

しかも水も綺麗だ。

此処で何をするつもりなんだ?


「此処ならやれるだろう!」


粢先輩がまさかの爆弾発言!?

マジかよ……。

本当に子供を作るつもりなんだ……。


「此処ならできますね!」


菜月までもが爆弾発言!?

なんで此処ならやれるんだ……?


周りには石が多く転がっている。

川の近くってのは大体こんな感じなんだよな……。


だけど、川の近くには虫が一匹もいない。


それもそうだ。


この世界には俺達以外の生命体はいない。


「でもどうやってするの?」


……。……。……。

緋咲まで……。


何だか今日の女性陣は積極的だな……。

なんだか、胸の鼓動が速くなる。


「大丈夫だ!必要なものは私が持ってる!」


ひ、必要なもの……!?

な、何を持ってるんだ粢先輩は!?


その一言で、先輩の人格を疑う俺。


「俺達も後でやらせてもらうか」


な!?蒼生先輩まで爆弾発言!?

この一晩で皆の身に何があったんだ!?


「そうだな。俺も我慢出来ないし」


全員が爆弾発言!?

どうなってるんだこの世界は!?

俺が知らない間に何があった!?


「みんな、本気なのか!?」


あまりの急展開で戸惑いを隠せない。


な、なんでいきなり子作りなんか……。


「侑はこのままでもいいんだな?」


粢先輩の顔は本気だった。

ヤバイ……。全員本気だ……!!


「ああぁ~もう我慢出来ない~!」


そう言いながら制服を脱ぎ出す奏笑――!

ま、マジかよッ!?これは本格的だぁ!

俺は思わず眼を逸らしてしまった。


「か、奏笑!まだ準備はできてない!ちょっと待っていろ!」


粢先輩は驚きのあまり、口調を速くする。


「ええぇぇ~~~」


先輩がいう準備ってなんの準備だ?


ああ!そうか!


心の準備かッ!?


これは本当に子作りをする気だッ!!


「お、男達はこっちを視るなッ!」


粢先輩は鋭い口調でそういった。


あれ?男って結構重要なんじゃないのか?

いや、結構どころじゃないよな……。

相当重要だよな……。


ああ、そっか……。


心の準備か……。


なら仕方ないか……。


「はいはい……」


蒼生先輩は身体を180度回転させ、その場に座る。

もちろん蒼生先輩の背中は女性陣の方向を向いている。


「なんだよ……ツレないな……」


聖夜は残念そうに口を尖らせ、

背中を女性陣へ向けて座る。


俺も慌てて身体を回転させた。

そして、座る。


い、一体、これから何が始まるんだ……!?



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