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08・『世界の知識』とマインの魔法属性 3

 今回はスキルのお話。そしてタイトル回収やな♪

 灯の心配が無くなったので、次はスキルの事を聞くことにした。

「じゃあアヤメ。次は僕が所持するスキルを教えて」

『マスターの使えるスキルは、三つです』

 そう告げて、アヤメはスキルの説明を始める。


 世界の知識

「世界に存在する、あらゆる知識を持ち導くスキル。但し存在しない事に対しては、答えを導き出せない。(例:この世界に存在している、治療法の無い病気等)」


 魔法生成術Lv1

「会得している魔法を生成出来る。レベルによって生成出来る魔法の強さ及び、生成回数が増える。現在は一日に一回」


 言語理解

「この世界の全ての言葉と文字を解読出来る。」


「二つだけか…まあラノベの主人公は複数のスキルがあるけど、現実はこんなものだよね…んっ? 魔法生成術Lv1?」

 アヤメの説明に、マインが反応する。

「何此れ魔法作れるの?」

『現在のマスターのスキルレベルでは、一日に一つだけですが可能です。あとマスターの今のスキルレベルでは、生成できる魔法の効果に限度があります」

「えっ嘘!? モロにチートスキルじゃん♪」

 自分で好きな魔法(現在限定的だが)作れる事に、マインはテンションが上がる。

「何か作ってみるかな…そういえば、水魔法があるから、飲み水には困らないけど、水ばっかりじゃ味気ないし…よし! 水を変化させて飲料物にする魔法を作ろう!」

 マインがそう言った瞬間。


 レスト・アクア を会得しました。


 突然マインの頭の中に、アヤメに似た声が響いた。

「んっ…? 今のって? アヤメ、何か言った?」

『いいえ。マスターが新たな魔法を会得した事を告げる言葉で、私が発した言葉ではありません』

「え~とつまり、ラノベとかにある、新魔法や新スキルを会得した際に流れる、世界の言葉っ的なアレか」

『おおまか、そうです』

 アヤメはマインの考えを肯定した。

「成る程ね。ってかそれより、今会得した魔法って…」

『マスターが今、望んで生成した魔法です』

「やっぱり! アヤメお願い!」

『了解しました』


 レスト・アクア

「使用者の魔力によって、様々な水を作成出来る魔法。魔力が高ければ高い程、効果は優れている」


「やった! 此れでジュースとか作れる!」

 そう喜ぶマイン。

「…ねえアヤメ」

 突然マインは真剣な表情で呟いた。

「はい」

「…何で僕が異世界転生したのかは分からない…もしかしたら誰かが何らかの為に、そうしたのかも知れない…」

『なろう』等のラノベを見ていたマインは、作品の主人公達が死亡後に、何らかの存在によって転生させられているのを見ている為、自分も何者かの存在が転生させたと考えていた。

「仮に何者かが転生させたとしても、僕は自由にやるよ。僕の思うがままに自由に生きてやる!」

 そう決心する様にマインは言った。

『……分かりましたマスター。私は貴方を全力でサポートさせていただきます』

 誓うようにアヤメはマインに告げた。

「ありがとうアヤメ…とはいえ…流石に疲れたな…」

 飲み水と果実水等の心配が無くなった為か、マインは急激な睡魔に襲われた。

「ジュースの作成は明日にして…もう寝ようか…」

 そう言ってマインは、左手の腕時計を見ると、時刻はまだ七時過ぎであったが、睡魔が強く、眠ることにした。

 ブレザーを椅子にかけて、腕時計を机に置くと、室内にあったベッドに潜り込んで布団を被った。

「おやすみ、アヤメ」

『おやすみなさい、マスター』

 アヤメにそう告げると、マインはウトウトしてきた。

『…何だか大変な一日だったなぁ…学校帰りに事故にあって…死んだと思ったら、『なろう』よろしくで異世界でドラゴンに転生していて…何とかこの建物を見つけて…魔法とかスキルを会得して…』

 其処でマインの思考は停止し、深い眠りへと落ちた。

 室内には穏やかな寝息が響いており、それはとてもドラゴンが発しているものとは思えなかった。


 零華も水魔法を会得しているけど、マインの様な状況じゃ無いから、レアな魔法程度にしか感じておりまへんが、マインは殆どサバイバルやから、そう言った意味で会得している属性の中で、ある意味一番重宝やな。

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