07・『世界の知識』とマインの魔法属性 2
00・登場人物が編集されております。
物騒な魔法とは…。
『闇魔法』というあまりにも危なさそうな名称に、マインは一抹の不安を感じる。
「あの~アヤメさん。闇魔法って何ですか? 他の二つは何となく想像つくのですけど…?」
あまりの不安に、敬語で尋ねてしまうマイン。決してチキンでは無い。
『闇魔法は、その名のとおり、闇属性の魔法を使う魔法です』
淡々とそのままの情報を伝えるアヤメ。
「…あ~! そうか! 闇魔法はオマケみたいなもので、本当は僕は火魔法が得意なんだね!? だって僕見た目がレッドドラゴンだし、モロに火魔法に特化してますっ的な感じだしね!」
そう明るく言うが…。
『いいえ。マスターが最も得意とする魔法は、闇魔法です。火魔法と水魔法も優れていますが、闇魔法が最も優れています』
と、無情な言葉がかけられた。
「……」
そしてマインは数秒間沈黙した後…。
「わぁ~僕って凄い! そんな魔法が使えるんだぁ~♪」
…現実逃避に走った。
三秒後…
「いや冗談じゃないって!? 何!? ドラゴンで闇魔法使えるって!? 客観的に見れば僕って邪竜じゃん! 魔王クラスの竜王じゃん! 世界の半分あげるから、協力しろ的な事を言うドラゴンじゃん!」
完全にパニックになった。
一分後…
「はぁ~…取り乱したってしょうがないか…要は使いよう…僕が悪用しなければ、問題無いよね。よし! 僕は悪用しない! 以上♪」
流石スーパーポジティブ。取り乱しても直ぐに受け入れて、前向きに捉えられる。
『……』
最もアヤメは少し引いているが…。
「アヤメ。闇魔法ってポピュラーな魔法なのかな?」
『いいえ。大昔に存在して、今は忘れられた魔法です』
「成る程ね…つまり僕にとってのアドバンテージって事か…うん待って? 今の言い方だと、他にも誰か居るって事?」
「はいそうです」
アヤメの言葉を聞いて、マインは安堵した。
「良かった~…僕一人だけの世界だったら、どうしようかと思ってた…」
安堵の言葉を呟くマインだが、既に部屋の中は大分暗くなっている。
「おおっといけない! 当初の目的を忘れていた。アヤメ、火魔法を使うにはどうしたら良いの?」
灯を灯すのが目的だった事を思い出し、アヤメに尋ねる。
『会得している魔法なら、唱えるだけで使えます。尚、マスターが会得している魔法は、以下の現在の三つです』
ファイアボール
「火魔法。火の玉を出現させて放つ魔法」
アクアスフィア
「水魔法。水の玉を出現させて放つ魔法」
ダークマイン
「闇魔法。闇の玉を出現させて放つ魔法」
「よく有る初期魔法の名称だけど…偶然にも『ダークマイン』の名前が、僕と被っているな」
気になりながらもマインは、今必要な魔法を使う事にする。マインは本能的に左手を挙げた。
「とりあえず火魔法だね。唱えるんだっけ…『ファイアボール』」
マインが魔法を唱えると、左手の平に小さな火の玉が現れた。
「うわっ凄っ! 本当に魔法が使えた!」
自分が魔法を使えた事に、マインは興奮する。そしてそのまま火の玉をランタンに近づけると、火の玉から火が移り、ランタンに灯が灯された。
「此れで灯の心配は要らないね」
マインはそう呟き、アヤメに火の玉の消し方を教えてもらって消したのであった。
既に夜の帳が降ろされた室内に、ランタンの灯が優しく照らされた。
使える魔法は三つ。残りの二つはどうするんや…?
次はスキルの話になって、次の話に転換されます。
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