05・遠くにある村の確認、そして食料探索
タイトルが決まりました! 『ダークマジック・レッドドラゴン 僕が思うがままに自由に生きてやる!』
建物の屋上に上がったマインは、辺りを確認する。
「えっと海の方は…水平線だ」
海の方には何も無く、船の一隻も見えない。
「小島すら無いね…こっちは諦めよう」
そう呟いて反対側である森を見るマイン。
「う~ん森だね…んっ?」
此処から離れた所に、幾つかの小さな建物が確認出来た。
「えっ!? あんな所に村が…じゃあ僕は村とは反対方向に歩いていた訳…?」
それを理解した瞬間、マインは膝から崩れ落ち、両手を屋上の床に付いた。
「情けな…よりにもよって、村とは反対方向に足を進めたなんて…」
そう理解するマイン。しかし…
「…でも待てよ? 僕は今はドラゴンで、『なろう』では魔物とかに転生した主人公は、その姿から、警戒されて最悪攻撃されているよね…そう考えたら、偶然とはいえ村とは逆方向に向かったのは、結果オーライって事かな…ドラゴンなら危険視されて攻撃されるし…うん! そう考えたら怪我の功名だ♪」
流石はスーパーポジティブ。瞬間的に前向きな考えに変換した。
「まあとりあえず村の事は保留だね。あとは…」
グゥゥゥ……
「…飲食の確保だ」
マインの腹の虫がなった。幾らドラゴンとはいえ、食べ物は必要。最悪餓死である。
「ハングリー・ドラゴン…」
そんな冗談を言いながら、マインは建物内へと戻った。
中に入ったマインは、何か無いかと建物内を散策する。
「さっきある程度調べたけど、殆ど見てなかったから、もしかしたら食べ物あるかも」
そう考えて探し続ける。その間もマインのお腹は鳴っている。
その後も何部屋か探していると、幾つかの机や椅子が並べられた、広い部屋を見つけた。
「食堂みたいだね…食べ物あるかも♪」
そう考えたマインは、食堂の探索を始めた。奥の方はマインの記憶に有る姿とは違うが厨房の様であった。
「う~ん…パンも米も無いね…そもそもこの異世界(まだ異世界とは分からないけど)、米は存在しているの…?」
そう呟いていると、奥に扉を見つけた。
「貯蔵庫…? 何か有るかも♡」
急いで扉を開けるマイン。
「初めまして、異世界のご飯♡」
勢い良く扉を開けるマイン…中は空だった。
「……」
無言のマイン、そしてこの後のマインの心情。
食べ物無かった。残念無念。
↓
♡マーク付けてまで、ご飯を求めたのが、死ぬほど恥ずかしい。羞恥心。
↓
誰も居なくて良かった。安堵感。
「はぁ~…」
安堵感…ではなく、ガッカリ感で厨房を出て行くマイン。尚先程、厨房奥の扉を見つけて開けるまでは、尻尾を振っていたが、今はズルズルと引きずっている。
マインは諦めて他の部屋を探そうと、食堂を出ようとする。その時ふと、出入り口脇に木箱が置いてある事に気付いて、その木箱を見た。
『干し肉』
そう木箱に書かれていた。
「!!! お肉♪」
マインは反射的にその木箱に飛びついて、木箱を開けてみた。その中には綺麗に整頓された肉があった。
「お食事ゲット♪」
マインは上機嫌になり、木箱を持って自室(さっきまで居た部屋。勝手に私物化)へと戻っていく。
米 米
「…此れ何の肉…? それ以前に食えんの?」
木箱から干し肉を取り出して、爪で摘まみ上げるマイン。見つけた時はハイテンションだったが、持って帰ってからクールダウンし、干し肉を訝しげに見つめる。
「牛肉なのか豚肉なのか馬肉なのか…」
見た目からは何の肉なのか、マインには見当も付かない。
「調味料は無かったな…醤油かステーキソースが欲しい…」
無い物ねだりするマイン。
グゥゥゥ……。
お腹が『早く食わせろ』と鳴いている。
「…ええい! 成るようになれだ!」
覚悟を決めたマインは、牙がある口の中へと肉を放り込んだ。そして咀嚼し飲み込んだ。
「う…」
口を押さえながら震えるマイン。
「…美味ぁぁぁぁぁぁいいいいい!!!」
マインは目を輝かせながら、美味を絶叫した。
「何この干し肉! もの凄く美味いんだけど!?」
あまりの美味さに興奮するマイン。そして勢いでもう一枚を食べ始めるマイン。幸いにも干し肉はまだ何枚も有る為、多少食べても問題は無かった。
数分後
「お腹いっぱい♪」
仰向けになってお腹を撫でながら、満足げにマインが呟いた。
「しかし贅沢を言えば…ラーメンが食べたい…」
切なげに呟くマインであった。
とりあえず食料を手に入れたマイン。次回はあのスキルが…。
マイン、ラーメンが好物みたいや。
感想・ブックマーク登録・レビュー・ポイント評価・質問等、励みになるので良かったらどうぞ♪




