13・ハイキング・ハンティング 2
「まさか今日会得して、即日で実戦投入になるとは思わなかった…」
指を構えたマインは呟く。マインの考えたとおり、『ファイアボール』はマインの爪先から放たれて、弾丸の様に飛んでフォレスト・ウルフの額を撃ち抜く事に成功した。
残っているフォレスト・ウルフ二体は、仲間が突然小さな爆音と共に、額に穴が空いて死んだ事に、動揺と戸惑いを見せている。
「この様子だと、この世界に銃は無いみたいだね」
マインの『ファイアボール』は銃弾を模している為、もし銃が存在しているなら、フォレスト・ウルフは死んだ仲間に何があったのかと理解出来ると考えた。
『あっでも、もし人間(居るかどうか知らないけど)と会った事が無い個体なら、どの道銃は知らないか…』
そう考えるマインだが、今は目の前の事に集中する。
「出来れば此れで、僕に敵わないと考えて引き下がってくれれば…」
「ガウッ!」
雄叫びと共に、もう一匹が飛びかかってくる。
「くれないよね」
マインは飛びかかってくるフォレスト・ウルフに指先を向けた。
『アクアスフィア』
再びマインが魔法を唱えると、先程とは違い水球が爪先に現れた。
ドンッッッ!!!
先程同じように放たれて、再びフォレスト・ウルフの額を撃ち抜いて、絶命に追いやった。
「やっぱり『ファイアボール』と同じ様に撃てるね…」
そう呟きながら、マインは死んだフォレスト・ウルフを見る。
「…大きな生き物なんて殺した事無いから、ショックだよな…出来ればもう逃げて…」
「ガウウッ!!!」
「くれないか…」
最後の一匹も、仲間を殺された怒りからか、マインに向かってきた。
「残りは『ダークマイン』だけだけど…何故だろう、何か嫌な予感がするんだよなぁ…」
唯一使っていない『ダークマイン』は闇魔法。アヤメはマインが闇魔法に特化していると告げていた。そのせいか何故か妙な勘が感じられた。
「ガウウッ!!!」
「!?」
考えている内に、フォレスト・ウルフが近づいてくる。
「ええい! 悩んでもしょうがない! 出たとこ勝負だ!」
マインは覚悟を決めて、指を最後のフォレスト・ウルフに向ける。
『ダークマイン』
マインが魔法を唱えると…漆黒の闇が球体状になって、マインの爪先へと集まる。そして…
ドゥオオオン!!!!!
今までの魔法とは比べものにならないくらいの音と共に、マインの爪先から『ダークマイン』が撃たれた。そして…撃ち込まれたフォレスト・ウルフは、跡形も無く吹き飛んでしまった…そしてフォレスト・ウルフの背後にあった木や草も、激しく抉れていた。
「……」
あまりの光景に、マインは呆然とした。そして…
「どんだけ破壊力の高い魔法だよコレェェェ!!!!!!」
森の中でマインの絶叫が響き渡った。
闇魔法適正高いから…。
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