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DREAM BREAKERS  作者: Rei
プロローグ
1/1

~悪夢客船に潜む凶獣~

「はあっ!?!?...はぁ、はぁ、はぁ...」

仰向けになっていた体を起こす。

まただ、またこれだ。

胸は既に張り裂けているであろう「動悸」。

全身から火を吹きそうなほど火傷する「感覚」。

額から汗が滝のように出てくる「不快感」。

頭の中が後悔でグチャグチャになる「苦しみ」。

いつも右目から滴る一粒分の「哀」。

「うぁぁ...うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」

もがき苦しんで耐えられるもんじゃない。

いつもそうだ。毎夜こうだ。

気がつくと、私は走り出していた。

キッチン...キッチンはどこだ!!?!

テーブルの上にあったはず...これだ!!

手には、カップ一杯の黒い液体。

一心不乱という言葉が正しいのだろうか。

私はそれを食いつくように飲み干した。

「...おえっ...げほっ...」

気管に入った...

それでも、「あれ」は抑えられた。

さすがの速効性だ。

「...寝たくない...」

また、あれを受けるかもしれない。

また、苦しむかもしれない。

そう考えたら、ペースで二週間寝ないくらい

どうってことない。

「足りない...足りない...」

冷蔵庫を開ける。

「ない...ないよぉ...ひいっ!!!」

弱すぎる...もう少し濃いものを...

倉庫だ...下の倉庫にあるはず...

いかなきゃ...

「クア...」

ね、ねむけがぁっ...

「い...やだ...ねたく...ありませ...よう カ...ア...」

わたしはゆかにたおれこんだ。

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