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ここで私は生きて行く  作者: 白野
第三章
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第10話 久しぶりの酒

 朝起きて、身支度を整えて、ナハトは耳と尻尾を手に取った。しっかり手入れして使っていたが、貴族の件の時に暴れた事もあり大分毛が痛んできている。新しいものに変えるのはいい機会だったのかもしれない。

 それをいつも通りつけると台所へ移動した。食材をしまう棚の上に昨日買ってきた檸檬が置いてある。それを半分に切って、きれいな布に切った面を押し付け、その布を体にこすりつけた。耳のうしろ、腕の内側、ひじ、手首、ウエスト、ひざ裏、足首と、順にこすりつけて行く。


「…何やってるの?」

「ん?」


 声をかけられて顔を上げると、若干顔を顰めたヴァロが立っていた。その手にはドラコがいる事から連れて来てくれたのだと分かるが―――ドラコまで顔を顰めている。


「体臭を誤魔化すために檸檬をこすりつけているんだが…そっちこそ、どうしたんだね?」

「…ナハトから酸っぱい匂いがする」

「グー…」

「……その言い方は大変不名誉だからやめてくれないか」


 どうやらお気に召さなかったらしい。受け取る為にドラコに向かって手を伸ばすと一瞬躊躇われてしまった。悲しいが、強い匂いである分、確かに体臭は誤魔化せそうだ。とても悲しいが。


「つけすぎなんじゃないかな…」

「そう言うが、自分ではわからないからね…判断のつけようがない」

「じゃぁ、明日からは俺がつけてあげるよ。甘い匂いがしなくなればいいんでしょ?」

「まぁ…まぁ、いいか…」

「?」


 なんとも複雑な気分だが、酸っぱいと言われるのも嫌なので了承した。ドラコにも嫌われたくないので、ここは我慢である。

 すると、ヴァロは思い出したかのようにナハトの作り物の耳に触れた。突然の事に驚くと、ヴァロはぱっと手を離して頬を掻く。そして―――もじもじしている。


「…久しぶりに見たな」

「え?」

「いや…。それより、どうしたんだね?何かゴミでもついていたかい?」


 耳を指して言うと、ひとしきりもじもじしたヴァロが少しだけ恥ずかしそうな顔で呟いた。


「えと…そう言えば、その耳、俺の毛だったなぁって」

「……さすがにそれは今さらじゃないかね?」

「そ、そうなんだけど…!新しいのにしたら、俺の毛じゃなくなるんだなあって思ったら、何か少し寂しいなって、思って…」

「寂しいって…。ヴァロくん、君…」


 どういうつもりなのかと聞いてみるが、聞かれたヴァロはきょとんとした顔を返してくる。その顔にもうどうでもいいやと思いながら、ナハトは溜息をついて口を開いた。


「なら、また君は尻尾の毛を提供してくれるのかい?」

「うん、いいよ」

「ふふ、そうか。なら、フレスカさんにお願いしてみよう」


 最初に聞いた時はあれほど恥ずかしがっていたというのに、もうそれはないらしい。ナハトがそう提案すると、ヴァロは嬉しそうに笑った。



 ダンジョンの監視当番の前にフレスカの店へ行き、ヴァロの尻尾の毛を使ってもらえないかと言うと、フレスカは喜んで快諾した。どこか探るような目で見られるが、ナハトがわざわざそうして欲しいとお願いしたわけではないのですべて無視だ。


「それで、ヴァロくんの毛を使うとどのくらいで出来ますか?」

「そうねぇ…仕入れなくていいけど、染める必要があるから…やっぱり2週間くらいかしら」

「わかりました」

「それじゃ、ちょっとだけ切るわね♪」


 じゃきんと音がして、ヴァロの尻尾の形を崩さないように少しずつ毛が切り取られていく。相変わらず大した手入れもしていないのに綺麗な毛並みだ。細くてさらさらと流れる毛に、フレスカも感嘆の声を漏らす。


「うーん♪素敵な毛並みね」


 さわりと尻尾を撫でられヴァロが飛び退いた。顔を真っ赤にして、尻尾を体に巻き付けるようにして抱える。


「な、なななななにするんですか!?」

「あまりに綺麗だったからつい…」

「つ、ついでしっぽ撫でないでください!」


 思わず笑うと、ヴァロは真っ赤な顔のまま警戒した様子でナハトの後ろへ隠れた。とても隠れられるサイズではないのに背中を丸めて隠れようとする。

その様子に思い出した。そう言えばヴァロは以前尻尾が性感帯だと言っていた。あの様子からしてよほど嫌だったに違いない。笑ってしまって悪い事をしたと思いながら、ナハトはフレスカを振り返った。


「もう、毛は十分ですか?」

「ええ、これだけあれば十分よ。ヴァロちゃん、ごめんなさいね?アタシの尻尾も触る?」

「結構です!」


 己の尻尾を持ち上げるフレスカを全力で拒否してヴァロは顔をそむけた。恥ずかしそうにするヴァロに苦笑いを浮かべながらも、一応フレスカに釘を刺す。


「あまり揶揄わないでください。相棒の機嫌を損なう相手は、私としても願い下げですので」

「はーい。ごめんなさいね?」


 「楽しみにしててね」と言われ、警戒したままのヴァロを連れて店を出た。




 その日はそのまま当番の仕事に就いた。巨木の前ではフェルグスたちが既に準備万端の状態で待っていて、近づくと早速檸檬の匂いを感じ取ったのか、ナッツェがウインクをしてきた。どうやら無事隠せているらしい。それに安心していると、挨拶後にクルムがぼそりと呟いた。


「…なんか、柑橘系の匂いがしない?」


 勿論それはナハトがつけすぎた檸檬の香りである。隣で笑いを堪えるヴァロを睨みながら、苦笑いを浮かべて口を開く。


「すみません。実は今朝檸檬を絞ったのですが…それをひっくり返してしまいまして」

「ああ。それでナハトさんから檸檬の匂いがするんだね」

「すみません」

「僕は大丈夫だよ。ナッツェは鼻がいいからちょっときついかも知れないけど」

「アタシも大丈夫よ」

「それなら良かったです」


 その後はまた2班に分かれ、入り口の左右を監視した。前日同様小型の魔物が出てきて、それを倒していく。特に何の問題もなく8時間の監視任務が終わったのだが―――交代してギルドへ戻る最中に、フェルグスがぽつりと呟いた。


「なぁ…また、コイツがなにかしたろ?」


 そう言って、フェルグスはナッツェを指した。びくりと肩を揺らして苦笑いを浮かべる彼に、フェルグスはいい笑顔で肩を組む。


「な、なーに言ってるのよフェルグス。アタシは別に何も…」

「言っとくが、一番様子がおかしいのはお前だからな?」

「あー…」


 その様子に、思わずヴァロと顔を見合わせて笑う。

 せっかくこちらが気を使って極力おかしくならないように接していたのに、当のナッツェがどうにもぎこちない。先日はきゃあきゃあ言いながら纏わりついていたのに、今日は距離を取って近づかないのだからこれではバレて当然である。


「また何かやったんだな?」

「そうですねぇ…何かはありましたが、解決済みですので…」

「そうか?」

「ええ。その際に許さなくてもいいと言われましたから、もう大丈夫です」


 にっこり笑ってそう言うと、フェルグスも笑う。そしてそのまま、ナッツェの頭に拳骨を落とした。鈍い音がしてナッツェが頭を抱える。


「いったぁーい!」

「ま、まあまあ…」

「悪かったなぁ。詫びになるかわかんねぇが、飯でも一緒にどうだ?」


 頭を抱えて蹲るナッツェを放置してフェルグスは言う。「いいところを知っているんだ。奢らせてくれねえか?」とも。そこまで言われては断るのも申し訳ない。せっかくなのでご相伴に預かることにした。



案内されて行ったのは、先日子供たちのゲームに付き合った景品で教えてもらった店だった。周囲の店の中では値段が少々高めだが、その分酒の種類も多く、食事もかなり美味しいらしい。


「あれ?ここ…」

「来たことあった?」

「いいえ…先日、子供たちに持ちかけられたゲームの景品で教えていただいたお店だと思いまして…」


 そう言うと、「ああ、あれか!」とフェルグスが声を上げた。店員に席に案内されて座り、メニューを片手に口を開く。


「お前らもあれやったのか」

「正確には、ヴァロくんがやりました。壁の向こうまで雪玉を投げたんですよ」

「えっ。僕の記録を更新したの君だったんだ」


 クルムが己を指さして呟く。ヴァロがやる前の最長記録である大木のところまで雪玉を投げた猛者はクルムだったようだ。

 ナハトよりは大柄だが、クルム自身はヴァロよりもフェルグスよりも小柄だ。体格の割にかなりの膂力である。


「クルムは体格の割にすっごい力持ちなのよ」

「俺より力あるもんな」

「だけど、木のところまでが限界だったよ。なのに、ヴァロさんは壁越えまでしたんだ。…すごいね」

「あ、ありがとうございます」


 褒められ慣れていないヴァロは、照れくさそうに頭をかいた。

 そういやと言って、メニューを眺めていたフェルグスが口を開く。


「連れて来ておいてなんだが、おまえら酒は飲めるのか?」

「あっ、俺は飲めますけどナハトは…」

「私も飲めます」

「おっそうか」

「ええ!?ナハト飲めるの?何で?」


 ヴァロが驚いた為に不思議なものを見るかのような視線がこちらを向く。確かにヴァロの前で何度も酒に対して断りを入れていたが、今日は飲めると言ったその理由は単純である。先日誕生日を迎えたからだ。

 ナハトがいた村では、酒に対しての年齢制限は存在していなかった。だから酒の味を知らないわけではないし、なんなら葡萄酒は日常的に口にしていたくらいだ。しかし、ヴァロやエルゼルに教えてもらった知識の中に、酒は18歳からだというのがあった。そのために、無用なトラブルを避けて順守していたというだけの事である。


「何故って…誕生日を迎えたからだよ」

「ええっ!?いつ!?」

「何をそんなに慌てているんだね…」

「いいから!いつなの?」

「一昨日だが…」


 何故かショックを受けた顔のヴァロ。ナハトは困惑するが、同じように困惑した顔のフェルグスらと目が合った。そんな顔をされる理由がわからず首を傾げると、唯一あまり表情の変化がなかったクルムが口を開いた。


「…ナハトさん、18歳なんだ?」

「ああ、それですか」


 どうやらまたそうは見えないという事で驚かれたようだ。苦笑いしながら、肩にいたドラコを膝におろして撫でる。


「よく年上に見られますが、私は18歳で、ヴァロくんより年下です」

「ヴァロはいくつなんだ?」

「俺は、23ですけど…」

「そ、それにもちょっと驚きだが…まあ、いいか。飲めるなら、酒もいいもん紹介するが、どうだ?」


 オススメがあるならと、ナハトもヴァロも頷いた。フェルグスらは皆酒はよく飲むらしく各々好きなものを注文し、食事もそれぞれが好きなものを頼み、シェアするという形に落ち着いた。案の定肉中心のメニューだったため、別で注文できてほっとする。ドラコ用の、ラシャぺの生肉もお願いした。

 前菜と一緒に運ばれてきた酒は、赤みがかった琥珀色をしたとろみのある酒で、グラスの中に大きな氷が入っている。酒自体はグラスに対して半分ほどしかなく、鼻を近づけると強いアルコールの匂いがした。


「強い酒だからな、舐めるように飲むんだ」


 そう言いながら、フェルグスはグイっと飲み干した。舐めるのではなかったのかと驚くが、ナッツェが笑いながら口を開く。


「フェルグスは酔わないから、飲み方マネしちゃだめよ?」

「なるほど…」


 言われた通り舐めるように口を付けた。瞬間、燻製のような香りが鼻を抜けて、舌にピリピリとした刺激を感じた。かなり強い酒のようで、舐めただけなのに喉が熱い。


「あ、これ美味しいですね」

「おっ、ヴァロはいける口だな。ナハトは…はは、苦手そうだな」

「すみません、私にはちょっと強すぎるようです」


 とても飲みきれそうにない。せっかく紹介してもらったのに申し訳なく思うが、フェルグスは気にしていないようだ。他の飲み物を頼むと良いとメニューを渡され、目を通してみるが―――見た事がある酒がない。そもそも、ナハトは葡萄酒しか知らないのだ。

 ナハトは隣にいるヴァロに声をかけ、メニューを見せながら問いかけた。


「ヴァロくん、すまないが…ちょっと教えてくれないか」

「いいけど、何を?」

「実は、私は葡萄酒しか知らないんだが…この中に似たものはあるかい?」

「ぶどうしゅ…?それどんなの?」

「赤紫色の、葡萄っていう少し酸味のある果物を使った酒なんだけども…」

「うーん…多分だけど、これかなぁ」


 指さされたそれはマプトムという名前。赤と白があるらしいが、とりあえず赤マプトムを注文してみる。運ばれてきたそれは見覚えのある濃い紫色だ。香りは―――村で飲んでいたそれよりもずっとかぐわしく、味もすっきりとして雑味がない。だが、妙に懐かしい味だ。名前は違うが限りなく近いものであろう。

 ナハトの頬が思わず緩んだのをみて、ナッツェが微笑んで問いかけて来る。


「気に入った?」

「ええ。これは美味しいです」

「そりゃよかった!」


 気に入りの酒と料理もそろってきたことにより、賑やかな食事になった。肉料理はボリュームがある物が多く、味も評判になるだけあって良さそうだ。何よりヴァロの食べるペースが速い。野菜料理は土地柄か新鮮さには欠けるが、味付けはこちらもかなりいい。体を温める為のようで、辛みのある味付けや、スパイスが多く使われている。


「うまいだろ?」

「ええ、とても美味しいです。ドラコも美味しいかい?」

「ギュー♪」


 ラシャペを頬張るドラコの頭を撫でた。ドラコも満足そうで、ナハトも気に入った辛い味付けのスープを口にする。

 そんなナハトの横で骨つき肉を食べていたヴァロがそう言えばと口を開いた。


「フェルグスさんたちは、ずっとノジェスで活動してるんですか?」

「ここ5年くらいだな」

「違うよ、8年。フェルグスは適当なんだから…」

「あー、そうか。うちの倅が12の時だったかそういや」


 さらりと言われて驚く。子供がいたとは思わなかった。

 ナハトとヴァロの驚いた様子に、ナッツェがクスクスと笑いながら話し出す。


「ンフフ、フェルグスとクルムは結婚してるのよ」

「そうなんですね」

「おう。俺は結婚が早かったからな。ちょうど20歳の息子がいる」

「僕には11歳の娘と9歳の息子がいるよ」


 それで面倒見がいいのかと、酒を口にしながらそう思う。アンバスと比べるのはあれだが、ダンジョンの監視に当たりながらの指示や、今日の夕食の誘い方も実に自然である。


「お子さんがいるのに、今日はよろしかったんですか?」

「まあ、たまにはな。それにうちはもう20だからなぁ。父親と一緒に食いたいって歳でもねえし」

「うちはまだ喜んでくれるけど…家だとなかなか飲めないからね」

「クルムのとこの娘ちゃんも息子ちゃんも可愛いのよねぇ…」

「おい、うちのは可愛くねえのかよ?」

「あんたに良く似て可愛くないわよ。アタシが近づくと逃げるじゃないの」

「そりゃ、小さい時にあんだけ可愛い可愛いって追っかけまわしたからだろうがよ…」

「あー…なるほど」

「あはは!それはなんとも、目に浮かびますね」


 ナハトが思わず笑うと、何故か皆の顔が固まった。ナッツェに関しては顔を覆っている。

 どうしたのかと首を傾げると、ヴァロが恐る恐る聞いてきた。


「ナハト…酔ってる?」

「いいや?ほら、まだグラス空にもなってない」


 グラスを持ち上げてそう言うと、「いや、酔ってるだろう」と、フェルグスが間髪入れず言ってきた。給仕にお茶を頼んでいるのを見ながら、そう言われるという事は何かおかしい所でもあるのかと、ラシャペを頬張るドラコに問いかける。


「ドラコ、私はいつも通りだよねぇ?」

「ギュ…ギュー…」


 肉を咥えたまま目を逸らされてしまった。思考も正常なのにどうした事だろうか。

 ナハトがそう考えていると、目の前に湯気がたつお茶が置かれた。それを勧めて来るフェルグスの目がなんとも生暖かい。何だろうかその、子供に向けるかのような視線は。


「ナハトさんは、そうしてると年相応に見えるね」

「ほんと、目に毒だわ…」

「おっ、よく我慢してるな。偉いぞナッツェ!」

「うっさいわよ!フェルグス!」


 騒ぐ3人を見ているのは楽しい。また生肉を食べ始めたドラコを撫でながら、ナハトは酒の入ったグラスを持ち上げようとして―――ヴァロに止められた。グラスの代わりにお茶を渡される。


「ナハト、もうお茶にしておいた方がいいよ?」

「まだ平気だよ?」

「…いや、ぜっっったい平気じゃないから…」

「そ、そうかな?」


 あまりに強く止められるものだから戸惑いながらもナハトはお茶を受け取った。

言葉使いがいつもと変わっているのに気づいていない。そう言えばユニコーンの時も、こんな感じだったことをヴァロは思い出した。いつものきりっとした感じが無くなって、言葉使いも表情も幼くなる。いつもは目を細めて笑う感じだが、今は目を閉じて口をあけて笑うのだ。現にカップを両手で持つ様は正直なところ可愛らしい。


「そうだぞ?ヴァロの言う通り、もうそれ飲んどけ」

「はーい」


 そしてそう感じているのはヴァロだけではなかったようだ。フェルグスは子供にでもするかのように、正面に座るナハトの頭を撫でた。


「ちょっ…!」

「あっ、わりぃ。倅くれえの歳だからつい…」


 ナハトは不用意に触れられることを嫌う。だから、それに対しても気を悪くしたのではないかと思ったのだが、当のナハトは気にした様子もなく笑っていて、むしろ少し嬉しそうにも見える。

 その様子に、ヴァロは何故か苛立ちを感じて首を傾げた。


(「…あれ?俺何でイライラしてるんだろう…」)


 不快に思う理由が分からないが、ナハトと視線が合うと、「楽しいね」と言って笑う。それだけで気分が良くなった。


「…フェルグス。あんた、アタシにはいろいろ言っておいて…」

「おまえと一緒にすんなよ。俺は倅みたいだと思ってついやっちまっただけなんだから」

「一緒よ!アタシだって可愛いなーって思って…」


 そんなフェルグスらを見ながらにこにこと楽しそうに笑うナハトの様子を見て、ヴァロはもう酒を飲ますまいと誓った。


本当は帰宅するまでを描こうと思ったのですが、長くなりそうだったので削りました。

もし、読みたいよ!と思われる方がいらっしゃいましたら、感想いただけますと幸いです。

番外編で続きを書きます。

ナハトは酔っぱらっているので、ほぼヴァロの独白になるかもしれませんが…(´・ω・)

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