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ここで私は生きて行く  作者: 白野
第四章
127/189

第25話 欠けた心

※24話のナハト視点から書かれています。

その為よりナハトの心境や状況が少し強く書かれていますので、苦手な方は飛ばしてください。

























 ナハトは自分の身に何が起きたのか、一瞬わからなかった。

 休憩室から聞こえた声を追ってここまで来て、様子を伺っていたところにヴァロが現れた。隠れるよう指示を出したのに様子がおかしい。

 だから、無理矢理手を引いて隠したのだが、何故だかそのまま抱きすくめられてしまった。それは今まであったような、ヴァロの辛い感情が溢れて思わずというようなものではない。

 熱い体、はだけた胸元、荒い息。これは―――欲情されている。腹の辺りに押しつけられたそれを感じて、ナハトの体は震えた。感情が、意識が、真っ黒く染められていく。


(「何で…?どう、して…」)


 そんな言葉がナハトの頭を埋め尽くした。「いやだ、やめてくれ」とそう声を上げたかったが、すぐそこの廊下の先には複数人の劣等種がいる。声を上げるわけには、ばれるわけにはいかない。

 だが―――。


「ひっ…ひ…」


 喉が引きつった音を漏らすがそればかりはどうしようもできない。脂汗が噴き出て全身鳥肌が立つ。体は石にでもなってしまったかのようで自由にならず、あまりに悲しくて苦しくて、涙は逆に出なかった。


「はぁ…」


 首筋にかかるヴァロの息が熱い。仮面からのぞく金色の目がぎらぎらと光っていて、ナハトは女でヴァロは男なんだと強く認識させられた。

 今までナハトがヴァロに対して忌避感をいだかなかった一番の理由は、ヴァロがナハトに対して欲情しなかった事が一番大きい。ヴァロはナハトの世話をしていた関係上体を見ている。女性として認識し、それに対して照れても、ヴァロがナハトにそういう態度を示す事はなかった。だから、ずっと一緒にいられた、安心していられたのだ。

 そのはずだったのに―――今、目の前にいるヴァロはどうしたことだろうか。明らかにナハトに欲情して、興奮して、体を弄るこの男の事を、ナハトは何も知らない。何も分からなかった。


「好き…好きだよ、ナハト…好き…大好きだから…」


 知っている。ヴァロはそう何度も口にしていた。ナハトもそうだった。

 だがそれは、こんな熱の籠った感情ではない。友人としてそのれであったはずだ。もっとさらりとした感情だったはずだ。

 仮面が荒々しく取り去られ、はだけた胸元に押し付けられる。汗ばんだ肌が気持ち悪い。怖い。鳥肌と脂汗が止まらない。チョーカーが裂かれたようで、それに繋がっていた布が鎖骨下まで無くなった。外気にさらされたそこに、舌の這う感触がする。


(「嫌だ…やめて、怖い…。嫌だ…」)


 言ったのに。どうしてあんなに嫌だったか、昔何があったかを伝えたはずなのに、どうしてヴァロがそれをするんだ。裏切るんだと、そんな思いが心に去来する。そう思うと涙が溢れて止まらなかった。もう一緒にはいられない、それが悲しくて仕方がなかった。唯一安心できる場所はドラコとヴァロがいる場所だけだったのに。

 すると、突然ヴァロが顔を上げた。猛獣のような光を灯す金色の瞳と目が合う。

 瞬間―――その目に、顔に後悔の色が浮かんだ。目を見開いて、動きが止まる。


(「今の…は…。確かに一瞬、いつものヴァロくんに…」)


 だがそれも一瞬だった。押し寄せた何かにあらがう様子を見せたヴァロが、またナハトに覆いかぶさってきた。息が詰まる。しかし、頭の中は明確に何かを感じ取っていた。

 その時ヴァロが自身の唇を強く嚙み切った。ぶつりと鈍い音がして血が流れる。すると、またヴァロの目が一瞬ナハトをとらえた。


「ね、ねむら…せ」


 眠らせろと言っているのだろうか。そう思うが、恐怖心と嫌悪感で体は動かない。手足は冷え切って痺れて感覚がなく、呼吸もよくわからない。ものを考えるだけの余裕がなく、一度絶望に染まった頭と体は、ちょっとやそっとでは元に戻らなかった。

 さらに、そこへまた欲に呑まれたヴァロの顔が近づいてくる。

 動けずに震えていると、突然ふわりと体が浮いてナハトの肩ほどの高さにあった窓の縁に座らされた。視線の高さが一緒になって、月明りに照らされて欲情したヴァロの顔が良く見える。


「…ヴァ、ロ…くん…」


 そんな目で見てほしくなかった。ヴァロの気持ちとは違ったかもしれないが、ナハトもヴァロの事が好きだった。お人好しで、考えなしで、照れ屋で恥ずかしがり屋で。ナハトのために怒ったり泣いたりしてくれる、そんなヴァロの事が大好きだったのだ。


「うっ…」


 声は出せない。だが、流れ出した涙は止められなかった。子供のように顔を歪ませて泣くと、ヴァロの手が一瞬止まった。その指に、ヴァロが自身の爪を突き立てる。


「は、やく…!」


 しかしまたすぐに動き出した手は、ナハトの思いなど無視するかのようにドレスを引き裂いた。半分露わになった胸にヴァロが近づいてくる。恐怖に身をよじると、ヴァロは駄目だと顔を歪ませながら俯いた。うめき声が聞こえる。

 わからない、わからない。どうすればいいのか。こんな良くわからない物に支配されているヴァロを眠らせて本当にいいのか、眠らせるだけでいいのか、そもそも眠らせることが出来るのか。

 それでもナハトは言われた通り、指を傷つけて真っ白なタロムの花を両手いっぱいに咲かせた。それしか出来なかったのだ。

 だが混乱した中では魔力の制御がうまく出来ず、大量に咲いた花は床にまで広がってしまった。それをヴァロは思い切り吸い込んで―――そのまま崩れるように、花の上に倒れた。


「なんだ…!?」


 ホールからはみ出る真っ白な花、誰かの倒れる音。

 心も体もぎりぎりだったナハトには、それらに対応しきるだけの動きは期待できなかった。隠れていた廊下の先から複数人の男たちが駆けてくる。その中にバレットともう一人の貴族らしき男の姿はなく、あまり身なりの良くない劣等種の男たちだけだ。花の上に倒れこむヴァロを見て、ドレスを切り裂かれながら呆然とするナハトを見て、初めは痴情のもつれかとでも思ったのだろう。あからさまに顔を顰める。

 しかしすぐに彼らは気が付いた。ここは会場から遠く、仮面の護衛騎士のナハトとヴァロは貴族の間では有名だ。そのせいか、すぐさま男たちは戦闘態勢に入った。獲物を構え飛び出した。


「…くっ…!」


 反射的に窓の縁から飛び降りるも、強張った体ではうまく着地できず転がった。立とうにも萎えた手足は動かない。


「ふっ!」


 そこへ先頭の男が大ぶりの剣を振り下ろしてきた。ドレスのため相手の攻撃を受け止めるような武器はなく、唯一あるのは両手にある仕込みの指輪だけだ。倒れたままのヴァロにも斬りかかる男たちを見て、ナハトは反射的に魔力を流し、全員を蔦で弾き飛ばした―――はずだった。


「いつっ…」


 精神的な弱りがそのまま出たのか、思い切り弾き飛ばしたはずの蔦はヴァロを守る様に地面から突き出ただけで終わってしまった。それどころかナハトの前には蔦は生えず、慌てて体をひねって振り下ろされた剣を避けたが、避けきれずに庇った左手が斬られる。続け様に振り下ろされたそれを、薄皮一枚犠牲にしてなんとか避けきった。流れた血が点々と床に飛び散っていく。


「この…!」

「あっ!」


 避けたはいいが、足が震えて踏ん張れずまた床に転がった。そこにさらに追撃がくる。ヴァロにもまた剣が振り下ろされる。それを見てナハトは再度右手を地面に叩きつけた。

 ドンっ!と体が跳ね上がるほど地面が揺れて、今度はうまく魔力が流れた。現れた大量の蔦が倒れたままのヴァロを覆い、そのヴァロに斬りかかっていた男たちとナハトの前にいた男を今度こそ絡めとった。


「なっ…!?てめぇ!」

「はぁ…はぁ…」


 予想よりも強い魔術になったが、とにかく男たちをとらえることが出来た。流した魔力の割に酷くめまいがする。肩で息をしながら壁を伝って立ち上がると、蔦に巻き取られたまま喚いていた男の一人が何かをこちらへ投げた。

 ボール状のそれははねて転がり―――。


(「…これはっ…!」)


 気づいた時にはもう遅く、ものすごい衝撃で弾き飛ばされて背中から壁に叩きつけられた。


「がっ…!」


 背中と頭をしたたかに打って、ずるずると倒れこむ。蔦から抜け出そうともがく男たちを前にして、ナハトの意識はなくなった。




「つぅ…」


 呻いて目を開けると火の手が上がっていた。

 意識を失っていたのはほんの一時の事だったようだが、蔦を燃やして逃げたのか、男たちの姿はなかった。


「っ…くそ…」


 ほんの少し頭を動かしただけで酷い眩暈がした。叩きつけられた時に頭を打ったからか、視界も歪んでよく見えない。それでも吐き気をこらえて視線だけ周囲に巡らせる。

 城に中で爆発があり、火の手も上がっているのだから騎士団もすぐに駆けつけてくるだろう。そう思ったが、時間の割に火の回りが早い。どうやら奴らは何か燃料になるものをまいたようだ。


(「…マズい、な…」)


 ナハトの場所まではまだ距離があるが、ヴァロはその中心にいる。幸い蔦が何重にも覆っていてヴァロまで火は届いていないようだが、煙や熱はそうはいかない。しかも今ヴァロは意識がないのだ。このまま放置すれば何もわからないまま死にかねない。

 ぐっとついた右手に力を入れると、鋭い痛みが走ってそのまま倒れこんだ。その衝撃で込み上げた吐き気を抑えきれずに吐き出す。駄目だ。何かを考えるだけでも目の奥に鋭い痛みが走る。これでは魔術を使うのも―――。

 その時、こちらへ向かってくる複数の足音が聞こえた。逃げたはずの劣等種か、それとも姿が見えなくなったバレット・アヴォーチカらか。動けないながらもそう身構えたナハトだったが、足音の中に甲冑の音を聞いてすぐに気づいた。この足音は騎士たちだ。


「こっちだ!急げ!」


 そう声が聞こえると、次から次へとマシェルの騎士が武器を手に駆けてきた。その先頭にニグルの姿が見える。

 ニグルは壁前で横たわるナハトにすぐ気づき、駆け寄ってきた。だがその姿を見て慌てて顔をそむける。マントを広げて背後からくる騎士たちからナハトを隠すと、騎士たちに向かって声を上げた。


「キゼットかロザロナはいるか!」

「ロザロナがおります、侯爵様!」


 ニグルの声にすぐにロザロナが進み出てきた。ニグルからマントを受け取り、「頼んだ」と言われた彼女はすぐさまそのマントをナハトにかけた。ナハトは気づいていなかったが、叩きつけられた際に髪飾りで後頭部を派手に傷つけていたのだ。右手も明らかに骨が折れている。

 だというのに当のナハトはそれに気づいた様子はなく、眉を寄せて何かを呟いている。それが自身の状態に対する不安を口にしていると判断して、ロザロナはそっと声をかけた。


「…大丈夫です。騎士団が対処にあたっていますから」

「ち、ちが…」


 今日だけで本当にいろいろなことがあった。繰り返し耐え難い目にあって、体も傷ついて、ナハトは本当にボロボロだった。それでも、伝えなければと左手でロザロナの腕に手をかける。


「あの、蔦の中にアロが…人が、います」

「何ですって…!」


 ロザロナは背後を振り返った。火の上がるホールの中には確かに不自然な蔦の塊がある。本当にあの中に人がいるのか。


「侯爵様!その蔦の中に護衛騎士が一人いるようです!」

「何だと!?シン、リーベフェルト!急いで周辺の火を消せ!」

「「はっ!」」


 宮廷魔術師と魔力の多い騎士なのだろう、2人がかりで消火にかかりだした。おそらくだが、燃えた蔦の様子からして中のヴァロは無事だろう。ならば他も伝えなければと、ナハトは再度ロザロナの手を引く。

 すると彼女は声を聞き取りやすいよう屈んでくれる。


「劣等種と…優等種、を、見ました…。劣等種は、5人…。この火は、劣等種がつけました。それと、バレット・アヴォー…チカ…も…」

「わかりました。侯爵様にお伝えします。ですから、お休みください。…お運びしてもよろしいですか?」


 本当に任せていいのか。そうナハトは思ったが体はとうに限界を超えていた。頷く体力もなく代わりに目を閉じると、ロザロナは察して頷いた。頭に血止めの布だけ巻き付けると、一度ニグルのもとへ報告に行き、すぐに戻ってきてナハトを抱き上げた。

 よほど気を付けてくれたのかほんの少しの揺れしか感じなかったが、それすら大きな揺れとなってナハトの頭を襲う。呻いたつもりの声すら出ず、ナハトは視線で消火された蔦の方を見た。そこから運び出されるヴァロは熱で真っ白な耳の先まで赤くなり、滝のような汗もかいているが無事のようだ。タロムの花の影響で3日は目覚めないだろうが―――。


「………」


 ほんの、数分前に起きた地獄のような出来事が夢であったのかと思う。そもそも、今日起きたことがすべて夢であればよかったのに。夢でならどれだけ辛くとも目を覚ませばいいだけだ。

 だけどこれは夢ではない。眩暈も痛みも、体に残る様々な痣も、言われたことも、すべて夢ではないのだ。


「…レオ?」


 問いかけられた声に視線をそちらへ向けると、そこにはリューディガーと数人の騎士を連れたコルビアスがいた。ナハトの傷を見て駆け寄ってくる。

 だが、コルビアスが来るならばもちろんリューディガーや騎士たちもついてくる。リューディガーは大柄であるし、騎士ももちろん体格のいいものが多い。今のナハトには、彼らがこちらへ来るというだけで恐怖の対象になった。


「…ひっ」


 ナハトが小さく声を上げて体を固めたのは抱きかかえているロザロナにはすぐに伝わった。ナハトからコルビアスらが見えないよう半身になると、厳しい顔で口を開いた。


「申し訳ありません、コルビアス様。そちらでお待ちください」

「え…」


 一介の騎士からの制止に、コルビアスは戸惑った顔で止まった。代わりにリューディガーが前に出る。

 だがそれにもロザロナはそこで止まるよう口にした。同僚の騎士たちが慌てるが、その彼らからも距離を取る。


「そちらでお待ちください」

「だ、だが…レオは私の護衛騎士だ」


 コルビアスとてナハトの心配をしていたのだ。ブランカに襲われたと聞いて、戻ってきたヴァロにも様子を聞いて、憔悴していたと聞いて本当に心配していたのだ。今も、遠目からでもわかるほど頭に大きなけがを負っている。

 ならば、手当のためにも預からなければならないはずだ。ナハトはコルビアスの護衛騎士なのだから。


「コルビアス様」


 その時、横手から声がかかった。全員が振り向いた先にいたのは、ユリアンナ・クローベルグ。クローベルグ家の女主人であり、ニグルの奥方である。

 彼女はコルビアスとロザロナの間に入ると、貴族の挨拶をして口を開く。


「わたくし一人では初めてお目にかかります。ユリアンナ・クローベルグと申します」

「あ、ああ。…クローベルグ侯爵には世話になっている。だが、今はすまないが取り込み中だ。挨拶は後で伺おう」


 そうコルビアスは言ったが、ユリアンナは微笑んでそこから退こうとしない。


「ユリアンナ殿?」

「コルビアス様。彼女はクローベルグ家でお預かりいたします」

「えっ!?いや、だが…」


 何故ユリアンナは頑なにコルビアスにナハトを返そうとしないのか。しかもコルビアスが「後で」と言ったにもかかわらず引かず、ナハトを預かるという。

 傍観していたリューディガーもさすがに思うところがあったのか、ユリアンナに対して口を開く。


「コルビアス様に対して無礼がすぎる。下がれ」

「お断りさせていただきます。彼女はコルビアス様の護衛騎士でありますが、娘と夫の恩人です。彼女が苦しんでいる事を理解できない方々に返すわけにはいきません」

「苦しんで…?レオが…?」


 ユリアンナの言葉にコルビアスは眉を寄せた。嫌がっていたのは知っている。ドレスを着たくないとナハトはずっと言っていたから。だが、苦しんでいたと言われてもピンとこなかった。そんな様子は―――。


(「…本当に、なかっただろうか…」)


 コルビアスはそう思ってロザロナに抱えられたままのナハトへ視線を向けた。ロザロナが邪魔で顔は見えないが、マントから除く手は死人のような色をしている。僅かに見えるドレスは裂かれたような跡があり、靴を履いていない足も傷だらけだ。

 コルビアスは一度目を伏せると、リューディガーを制して口を開いた。


「わかりました。レオを、よろしくお願いします」

「コルビアス様…?」

「リューディガー、いいんだ」


 こちらを見て何か言いたそうなリューディガーに首を振ってコルビアスは言う。

 コルビアスは散々卑怯な事をしたり、約束を違えたりしてナハトらの事を傷つけた。すべてコルビアス幼さ故、考えの足らなさ故に起こったことだが、ユリアンナが言うこともそれ故にわからないのであれば素直に受け入れるしか方法はない。コルビアスは傷つけたいわけではないのだ。


「ユリアンナ殿、もう一人の護衛騎士…アロの行方は存じていらっしゃるだろうか」

「彼も気を失っている為こちらで保護しております。外傷はないようですが随分深く眠っているようで、魔術の痕跡が見られます」

「そうか…」


 ヴァロの状態は教えてくれるが、ナハトの状態は頑なに口にしようとしない。やはりコルビアスが考え付かない何かがあったのだと思い知った。


「世話をかけるが、2人を頼みます。大事な護衛騎士なので…」

「かしこまりました。ご無礼を申し上げたこと、お許しください」

「いいえ。…助かりました」


 そう言って、コルビアスはまだ火が燻る現場へと向かった。振り返ると、ナハトを連れたロザロナとユリアンナは、少し慌てた様子で馬車が入れる裏口へと向かった。













ロザロナはブランカの事を知っています。

彼は遊び人で有名で、父親の爵位は低いですが、顔がいいので未婚女性には人気があります。

遊びで泣かされた女性は数知れず…そんな男が目を付けたナハトを、護衛騎士だからという理由で一人にしてしまったことを後悔していました。

ロザロナはニグルに「頼んだ」と言われた時点で、身分関係なくナハトの騎士になった扱いです。

彼女はニグルを大変尊敬しているので、そのニグルが友人と言ったナハトの事を守るべき対象だと今度こそ認識しました。

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