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悪魔と私の働く日々  作者: 鈴一
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失礼な。食費が二倍になったら嫌だからだ。

別にお給料がすごく低いというわけではない。ちゃんと貯金もできる程度には貰っている。

だからといっていきなり出費が増えるのはよしかとしたくない。だから、食べるなら自分の食い扶持は自分で稼がせるつもりだ。

あとうちの借りアパートは2LDK。もし寝るならリビングのソファにさせよう。

いや普通に考えて、見た目成人男性が同じ部屋にいるのはなんか…とりあえずリビングとキッチンで過ごすように伝える。

それでも生活空間に誰かいるのはやっぱりなんかそわそわするけども。

「流石に女の寝室に入ったりはしない。仕方あるまい、とりあえずここで我慢しよう。しかし狭い家だな。」

ツノ引っこ抜くぞ。

「…はあ、うどん完全に冷めちゃったじゃない。」 

ちょっと伸びちゃうけど温め直すか。

小鍋にうどんをうつし、弱火をつける。

どうせならちょっと豪華にしてやろう。

といっても簡単なトッピングだ。鍋に卵を落とし、蓋をする。目指すは半熟。

その間に生姜をすりおろす。

暖かいうどんに生姜いれるとピリッとして美味しいよね。

「…良い匂いだな。」

「あげない。」

いつのまにか横に来ていたオトマージが鍋を見ている。

「さっきうどんのツユ吸ったじゃない。」

「あれは別に我が吸ったわけじゃないわ!」

どちらにせよ一人前しかないから無理な問題だ。

火を消し、器にうどんを入れる。

生姜を入れて、どうせだから冷蔵庫にあったチクワを適当に切ってのせた。

「…。」

「あげないからね。」

あ〜、この半熟たまごを潰して、麺と絡める幸せ。濃厚だけど、生姜が効いててするする食べれてしまう。

ちょっと麺は柔らかくなったけどとっても美味しいです。

私はオトマージの視線を無視しながらうどんを完食した。

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