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悪魔と私の働く日々  作者: 鈴一
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真実がどうか、わからない。

昔々気の遠くなる昔。

お互い異次元にあったはずのリィスルという世界と、地球という世界がぶつかり合い混じりあった。

教科書に、もはや神話のように記されるそれは当初おそらく大きな混乱があったんだろう。


そして現在。

テラリィスルという名のこの世界で私は生きている。



ギルド職員、ホノ・ラクラ。

26歳彼氏なしです。



今日明日は久々の休みだ。

ギルドとかいう名の何でも屋。総合案内の受付お姉さんとかならまだしも私は平職員。

固定された課もなくあっちへ回されこっちへ回され。

昨日の下水道から溢れたスライム掃除の手伝いとか、私それ、必要?

冒険者(冒険しない人がほとんどだけど。昔からの呼び方。)募集してください。

マスクしながらスライム除去剤撒くこと半日。

腰は痛いしまだ鼻の奥がなんとなく泥臭い。

でも休み!明日は休み!

休みってだけでアドレナリンでちゃうよ。という感じで乗り切った。


今日は最近忙しくて出来なかった古本屋めぐりもしたし、夜食のうどんをテーブルに置き、缶ビールと刺身もサイドに置いちゃう完璧な夜更かしモード。

古本屋で買ったよくわからない昔のボロボロな本を片手に読み進める。

いや、読めんわやっぱ。

擦り切れてるし言葉が古すぎる。好奇心で買っただけだしめちゃくちゃ安かったからいいんだけど。


ああ、何が悪かったんだろう。

本を読みながらうどんすすってたからかな。

ちゅるっとすすったうどんのつゆが古本のページに飛んでしまった。

慌てて拭くとかせずに、本を机に置きティッシュに手を伸ばしたその時。

紫色の光を放つ本。

え、と硬直する目の前でカッと一層光をますそれに思わず目を閉じる。


やばい、なんかわからないけどなにかが起きてる…!

警察、いや警察でいいの?混乱しながらスマホに無意識に手を伸ばすが、光はおさまったらしい。

そろり、と目を開け机に顔を向けー固まった。


「…お前が召喚者か。小娘に呼ばれようとはな…。」

黒い服。黒いマント。極め付けに黒い髪からにゅっと生えた黒いツノ。


「恐ろしくて言葉が出ないか。我が名は、」

「机に土足で仁王立ちすんな!!!!」

「ごはァッ」


腕を組んで見下ろすその真っ黒な男を、私は力の限り張り倒した。


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