絶対に主張を通す男
あの男は実に話がうまい。
黒いものを白だと彼が言えば皆もそう言うだろう。
彼は自分の信じたいものを信じる。
信じて、だれになんと言われようとその信念は揺らがない。
ある時、彼は女性は男性の道具だと考え、それを主張した。
しかし、今回それに賛成したものは少なく、多くの非難が彼に浴びせられた。
しかし、彼は揺るがない。
昔の日本は男尊女卑が激しかった。昔はそうであった。と彼は主張した。
しかし、何故それが廃れたのか?と指摘された。
彼は揺るがない。
女性は身体的に筋力が劣り、狩りには向いていない。だからこそ、家にいて、男性を支える道具となるのだ。と彼は主張した。
しかし、現代においての狩りには筋力は必要としない。
また、昔であっても役割分担をしているだけで、どちらも仕事をしていてどちらも必要不可欠な存在である。と指摘された。
しかし、彼には響かない。
彼はその後も語り続けた。
時が経つにつれ、指摘する人もいなくなった。
彼の周りには、彼の意見に従う人しかいなくなった。
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