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プロローグだよっ!!

ビースト、それはこの世界に数多く存在する生き物。

それは、陸に、海に、空に、世界のありとあらゆる場所に存在しているという。

その数は何百と越え、今もその数は増え続けているという。

そして、野生の彼らは人間に対して強い敵対心を持っている。

むやみに襲うこともしないが、時に今この目の前で起こっているように凶暴化したビーストが襲ってくるときもある。


「うわぁぁぁあぁぁぁぁぁ!!!!!」


どうやらちょうどこの森のビーストを怒らせた不届き者がいるようだ。

彼もその一人なのだろう。

ビーストの巨大な鎌がその男を切り裂こうとしている。

男は絶体絶命だ、もう無理かもしれない、と思うだろう?

しかし、安心してほしい。

ビーストが現れたということは、ここにはきっと来る者がいる。


キィィィィィィンッ!!!!


ほらどうりで間に合った。間一髪見事なものだ。

現れた少年はすぐさまその鎌をはじき返し、男を端に追いやった。

なかなか手際が良い、幾度も戦闘を経験したことがあるのだろう。

次に少年がとる行為は何だ?

戦闘か?退散か?いやどちらでもない!?

少年はその鎌を持つビーストをジィっと見つめただけだ。

しばらく沈黙する両者。

端の男ははらはらと成り行きを見守っている。

そして、少年はため息をついた。

そして腕をまくって右腕を上に向けた。


「ごめんね、でも決着をつけるよ!! 来て、僕の相棒――――」


それを言い終わる前に鎌のビーストは少年に襲い掛かった!!

危ないっ、と思ったかい?私も思ったさ。

しかし、彼は大きく深呼吸して鍵を言い放つ。


「エルリーンッ!!!!」


ぶわっと少年の周りに風が吹き荒れた。

それの衝撃でビースト、そして端の男も少し吹き飛ばされる。

そして風が舞いやんだ後、そこにいたのは可憐な緑のビーストだった。

性別は雌だろうか?帆のあたりは白く、眼は黄色、緑の髪と緑のドレスのような体で、頭の横には一凛の赤い花。

遠くから見ればどこかの淑女とでも見違えるような可憐な乙女がそこに現れた。

間違いない、あれは癒しの妖精『エルリーン』だ。

これは何とも興味深い個体に出会ってしまった。

そしてそれを呼び出したあの少年はおそらく―――――っと言っている間に少年はエルリーンと目を合わせて何かを呟いた。


「君は本来こんなところにいるはずじゃない、怒りを鎮めて森の奥にお帰り。エルリーン、カマキリ―に【癒しの波動(ルナ・フォース)】!!」


そうしてエルリーンは少年の指示どうりにカマキリ―と呼ばれた鎌のビーストに向かって優しい光の波動を与えた。

するとどうだろう、さきまであれだけ怒り狂っていたビーストが穏やかになっていくではないか?

しばらくすると完全に落ち着いたのかそのビーストは森の奥へと帰っていった。

どうやら危機は立ち去ったようで、少年はエルリーンにお礼を言って、端の男の方へと駆け寄った。


「ごめんねエルリーン、この人ケガしているみたいだから治してあげて」


そうすると、再度エルリーンは光の波動を与えると、その男が逃げ回っている間についた傷は治ったようだ。

実に素晴らしい、光景だな。狂暴とまで恐れられている、ビーストを退け、人もビーストも癒す͡この力。

間違いない、彼はビーストと心を通わせ共に戦うことのできる戦士、その名も――――


「ビーストテイマーですよ僕は」


のわぁぁぁぁぁぁ!!!!!?

いつのまにやら少年は私の目の前にいた。

全然気が付かなかった。

そしてその笑顔が、逆に怖いのでやめてほしいっ!!


「い、いつから……?」


「最初からです、初めましてビースト研究家オガサワラ教授?」


な、なんと最初からでなく正体まで気が付いていたのかこの少年は?

まったくもって素晴らしい少年じゃないか。


「よ、よろしければ君の名前を聞いても……?」


「はい、よろこんで。僕はテイル、ビーストテイマーのテイルです。よろしくね、オガサワラ教授」


これが私と、ビーストテイマーのテイル君との出会いであった。



ポ○ケ○だとは言わないで!!! 雰囲気とかビーストとかの名前が何だか似ているかもしれないけれどそこは頑張るのでご容赦ください。


それと第一回ビースト名鑑を載せときます。といっても名前と簡単な説明だけ、いつか絵とかも載せてみたいです。


【癒しの妖精】エルリーン

森の奥にいるとされる可憐な乙女であり癒しの存在。エルリーンの周りには安らかな空気が漂い昔から森の妖精と口々に言われている。


【森の狩り人】カマキリ―

自分のテリトリーに入ると自慢の鎌で敵を切り裂く獰猛な森の狩り人。近づくのはお勧めしないが、テイムしているビーストテイマーたちは大体こいつのことを『りゅうじ』と名付けているらしい。



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