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さいしょからはじめた  作者: 渡良瀬光一
この世界の全てを断つ勇者
4/7

最強無敵の勇者様御一行

「す、すみませんっ」


「いや、いい…気にするな…怪我はないな?」


「は、はいっ、ありがとうございまふっ」


ふむ、極めて脇役らしい…模範行動だな。


「さすが零扉(レイト)、やっさしーっ」


「ふっ…優しくなんかないさ、自然と言葉が口から出ただけだ」


「にゅ〜…かっこいいよね、れーと君…それにひきかえさっきの人の帽子のダサさったら」


「おいおい…人それぞれなんだ、失言だぞ?」


それに…


「みゅ…ごめんなさい…ご飯食べた後のるんるん気分を邪魔されたからつい…」


「反省は…してないな、まぁ構わんが」


モブは勇者よりダサくなくては困るからな…。







そう、俺はこの世界に来た勇者だ、

最初は訳が分からなかったが…なんの因果かこの世界で言う最強のスキルを持ってるらしい。


そして例に漏れずこの世界は魔王どもに襲われてると来た…ならばやることはひとつだ、


「そういえばこの前の魔物たちの数凄かったねぇ…5000だっけ?」


「500だ…」


「そうそう、それで絶対絶命のところを零扉の作戦でバシィッ…かっこよかったなぁ…」


「褒めても何も出ない、それに遊んでる訳じゃあないからな」


「さっすがれーと君、わっちの未来のお婿さんね…それに引き換えー」


「わ、私はただ凄いなって思っただけでー」


ここで痴話喧嘩(キャッキャウフフ)を繰り広げているのは俺の仲間(パーティ)、小柄で舌ったらずなケットシーがティル、蒼眼金髪でシルエットの細いハーフエルフがシャロン…俺が救った村で一目惚れしたらしい二人だ。


「しかし…最近は魔物達の動向がおかしいな」


「あいつらはもともとマトモじゃないわよ」


「いや…大人し過ぎると思ってな…」


「みゅふふ〜きっとれーとにビビってんのさっ」


「だといいが…」


まぁ何が来ようと俺のスキル、

是世一閃(ザ・セイバー)があれば手こずることも無いだろうが…な。


「一応装備を整えておくか、1番近い店はどこだ?」


そう…この世界では俺は勇者だ、何をしたっていい…魔物が居れば退治する…そうすれば俺は勇者で居続けられる、そこにそれ以外の理由なんてない。

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