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《絵本》Ⅰ

ユニーク500突破致しました。作者感激です!!

へっぽこな私の小説がこんなに多くの人に読んでもはえるなんて嬉しいです!ぜひぜひ中毒になるくらいこれからも読んでくださいねっ!(オイィ

(作者てきにはほっこりして貰えてれば百分です)


Twitterでよく情報発信しているので、よければご覧ください。URLはこちら↓

https://twitter.com/fufune_0414


____________


パソコンでお読みの方、表現の都合上、左側によってます。読みにくかったらごめんなさい。


『作:ゆっくり読んでもえると嬉しいですね』



以上。


■――異界の戦士の物語――


 むかし、むかし  あるむらに 

 ちいさなおんなのこが  すんでいました   

 おんなのこには  おやがいません

 ちちおやも  ははおやも  しりません

 おんなのこは  いつもひとりです

 あさごはんも  みずくみも

 もりにいても  ねるときも

 まいにち  ひとりでくらしています

 むらのおとなは  おんなのこがちかづくと

 おおきなこえで  おこります

 おんなのこは  ひとりぼっちです

 おんなのこは  おそらにおいのりしました

 ああ、かみさま  さみしいです

 どうかわたしに  おともだちをください

 けれどもおそらは  あおいまま

 さっきとなんにもかわりません

 おんなのこは  さみしくなりました


 

 あるひのことでした

 おんなのこは  もりにきていました

 たべものをあつめにきたのです

 もりのやそう、おいしいきのこ、きのみ

 きょうもかごいっぱいにあつめました

 もってかえるのが  たいへんそう

 でもこんやは おなかいっぱいたべれます

 おんなのこは うれしそうにかえります

 もりからのこみちをあるくと

 おおきなみちにでます

 おおきなみちはむらまでつづいています

 でもおんなのこのおうちは

 むらのはずれにあるので

 おおきなみちから  また 

 こみちをとおってかえるのです

 おんなのこは  うれしそうです

 おうたを、うたいながら

 ふりふり ぴょんぴょん かえります

 ごっはーんー ごっはーんー

 きょうは あつあつ しちゅーうー

 

 う?

 

 ちょうど おおきなみちに 

 さしかかった  ときでした

 ふたりのおやこが  がらがらがらと

 けなしおおかみの にだいにのって

 おおきなみちを  すすんでくるのが

 みえました ひかれてはたいへんですから

 おんなのこは  はしっこによりました


 けなしおおかみは みみがながーくて

 けがないおおかみです

 もりのおおかみとちがって

 おとなしそうで かわいいです

 いつかさわってみたいです

 でも  さわったらおこられそう

 だれかさわらしてほしいな

 

 そんなことを かんがえていたら

 おやこが のった にぐるまは

 おんなのこの すぐちかくまで

 おいついて いました

 おんなのひと と おんなのこ でした

 むらへむかっているので

 むらのひと かもしれません

 おやこは はなしています

 

 きょうはしちゅーよ 

 まちでたくさんおかいものしたからね

 ほんとっ?

 うん ぐだくさんのあつあつしちゅーよ!

 あつあつー!

 わたし おかあさんのしちゅーだいすき!

 あらあら おかあさんがんばっちゃうわ

 

 うふふふ えへへへ


 おんなのこは たちどまっていました

 せなかにせおった たべもののかごが

 なんだかとってもおもく かんじます

 もう おやこはずっとさきまで

 すすんでしまって こえはきこえません

 ······

 おんなのこは おそらをみあげました

 そらは だいだいいろに そまり

 たいようは おおきなとおりを

 きいろく てらしています

 ············

 おんなのこは おいのりをしました

 ああ、かみさま かみさま さびしいです

 どうかわたしに かぞくをください······

 けれども··· なにも おきませんでした

 おそらは さっきとおなじまま

 いいえ、むらさきいろが

 まざって  きています 

 たいへんです ばんごはんが

 たべれなくなって しまいます

 おんなのこは また あるきはじめました

 おおきなみちを  とおって

 おんなのこは おうちに かえります

 でも、さっきの うれしそうな

 おんなのこは  なくなってしまいました

 とぼ そして とぼ とぼ ぎぎぃ

 おんなのこは  おうちにかえりました

 


 あるひ  またおとなにおこられました

 おんなのこは  よぞらにおいのりしました

 ああ、かみさま  かなしいです

 どうかわたしに  やさしいひとをください

 けれどもおそらは  くろいまま

 さっきとなんにもかわりません

 おんなのこは  かなしくなりました



 あるひ  むらがマモノにおそわれました

 むらのひとが  さけんでいます

 こわいおとなも  さけんでいます

 ちいさいむらのこも  さけんでいます

 みんな、みんな  さけんでいました


 たすけて

 たすけて

 たすけて

 たすけて

 たすけて

 たすけて

 たすけて

 たすけて

 たすけて、たすけて

 たすけて、たすけて、たすけて、たすけて、たすけて、たすけて、たすけて、たすけて、たすけて、たすけて、たすけて、たすけて、たすけてたすけて、たすけて、たすけて、たすけて、タスケテ、タスケテ、タスケテ、タスケテ、タスケテ、タスケテ、タスケテ、タスケテ、タスケテ、タスケテ、タスケテ、タスケテ、タスケテ、タスケテ、

タスケテ、タスケテ、タスケテ、イタイ、タスケテ、タスケテ、イタイ、タスケテ、イタイ、イタイ、タスケテ、イタイ、イタイ、タスケテ、タスケイタイ、タスケテ、タスケテ、タスケテ、タスケテイタイ イタイタスケテ タスケテ タスケテ タスケテ タスケタスケタスケテケテテテイ"イ"イ"タタタタスタスケテケテケテケテケケテケテケテケテテテイ"イ"イ"テイ"テ"イ"テキテテテテ…テ…テ…テ…… 


 おんなのこは  ふるえていました

 かくれていると  むらのひとたちは

 いつのまにか  だまってしまいました

 むらのおうちでは  かじがおきています

 おそらはまっかになってしまいました

 おそとには  こわいマモノがいます

 おんなのこは  おいのりしました


 ああ、めがみさま  こわいです

 どうかわたしを  たすけてください


 けれども  だれもたすけにはきません

 おんなのこは  ないてしまいました

 しくしく  しくしく

 するとどうでしょう  ガシャン

 おそとでおおきな  おとがしました

 おんなのこは  おそとをのぞきました

 ああ、たいへん  マモノがさんびき

 おんなのこを  ねらっていました

 おんなのこは  こわくなりました

 こわくこわく  なりました

 いしょうだんすに  かくれます

 マモノのこえが  おおきくなりました

 でもマモノはすぐに  だまってしまいます

 ガシャン  またおとがなります

 ガシャン  ガシャン  ガシャン

 いしょうだんすが  ひらきました

 

 そこにはよろいをきたきしさまがいました―――






 ······

 おんなのこはよろいのきしをみました

 きしさまはおんなのこをじっとみつめている

 かもしれない なぜならかおはみえないから


 ねえ······ おんなのこははなしかけます

 ······ しかし、きしさまはだまったまま


 くろいおおきな  よろいのきしさまは

 おんなのこを  みつめたまま 

 じっと、たっています


 あぅ······ おんなのこは

 ふあんになりました  なぜなら

 いままで  かいわをしたことが

 かぞえるほどしか  ないのです

 おんなのこは  こわくなりました

 このきしさまが  さってしまったら

 また  ひとりぼっちに

 なってしまうのです


 あ···、あのっ 

 ············

 わたしをたすけてくださいっ

 ······

 ············

 きしさまは てをさしのべました

 


 アナタガ  ノゾムナラ 



 それは たかい じょせいのこえでした

 こもったような それでいて

 やさしげな ひびきに 

 おんなのこは あんしんをおぼえて

 そのてを とりました

 そのしゅんかん、

 きしさまが まばゆいぐらいに

 しろくひかって おんなのこのいえを

 ひかりで  おおいつくしたのでした

 



 



 




 

 おんなのこ と よろいのきしは

 たびを はじめました



 まずはとなりの まちへ



 そしてそのとなりの まち


 

 となりのくに、そのとなりのくに٠٠٠٠٠٠



 あるときは おおきな やまやまの

 ちょうじょうに ある 

 だいこん みたいなかたちをした

 へいし の くにへ


 

 あるときは  しろくながいしっぽ

 をもった  ひとびとがすむ

 かわ の くにへ



 また あるときは にんげんのくにで

 りょうりみならいと たべものを さがしたり



 うみ の くに から、

 となりの とち にいってみたり


 

 おんなのこ と きしさまは

 まえへ、まえへと すすみつづけました

 

 たび の とちゅう

 

 ときおり おんなのこに きしさまは

 なにかが あふれでるように 

 しろく しろく じぶんを

 ひからせて  みせてくれました

 それは つきのひかりに てらされた

 そらむしのまい のようにうつくしく 

 そして とてもきれいでした

 おんなのこは それがだいすきでした

 だから なんども しあわせそうに

 そのひかりを みつめるのです




 あるひ もりにさしかかったとき

 おんなのこは きづきました

 ここは ずっとまえにじぶんが

 すんでいた ところだ

 じぶんが このきしさまと であったばしょ



 ねえ、きしさま?

 

 ······ナニ?


 ううん、きしさまがまちがえるわけないよね


 ······セカイハマルイ、マッスグマエニススミツヅケレバイズレ、モトイタトコロニモドッテクル。


 えっ!?じゃぁやっぱり······


 ココハ、アナタガイタムラ。ソシテ······

 ······


 いわなくていいよ。


 ············。


 ねえ、ひみつのおはなしってできる?

 だれにもきかれない ぜったいひみつのはなし。


 アァ____.........

 

 

 そのしゅんかんから 

 ふたりのこえがきこえなくなった

 

 おんなのこ と きし のかいわを

 このとき きくことができたのは

 おんなのこ と きし しかいなかった


 

 おんなのこは なにかをかたりかけている

 やがて おいのりをするように 

 むねのまえで てをくんだ 

 めをつぶった そのひょうじょうは

 わずかにほほえみ とてもおだやかに みえる


 

 そして、


 しろいひかりが あたりを おおった

 ふたりのすがたを  みえるものは

 だーれも いなくなった







 どのくらい たったのだろう



 ふたりがたっていたところに ひとかげがある



 ふかいしんりょくの もりのなか

 ねむるように うずくまっている



 おんなのこは ひとりでした






 <Grimoire moira : θ209_113247_t.e.43597> 

☆【宙虫 そらむし】


:蝶、月光に照らされると白く光ってみえる

 黒に青の模様の羽根が特徴、深い森の奥地に現れる。

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