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改造怪物スイーパー  作者: いちご大佐
第1章 新しい居場所、新しいカラダ。
4/59

第2話 傲慢少年エゴイスト

※2016/03/04 改稿済み


菅原リョウの健康状態:健康

「では配置の確認をする。まずリョウ、ホスト、メガネ、それと私の4人で上通りの探索」

「はい」「ワカッタヨ」「うぃ~っす」

「オッサンはいつもどおり食料の調達で」

「ほいほい」

「次にキョウコ、ミサキ、キャルメロの3人はヒメを連れて下通りを頼む。ついでに買い出しなんかもやっておいてくれ」

「そうなるとお留守番が頼りないんじゃない?」


 女性陣からユルい意見が飛ぶ。

 外国人っぽい小麦色の顔をした大人の女性。おそらく彼女が『キャルメロ』だろう。キャラメルみたいな名前だ。

 頼りないというのはドクターのことだろうか。強盗を前に「ぶごぉッ!」とか叫び声を上げる姿が目に見えるな。


「あー…そうだな。じゃあ今回キャルメロは留守番」

「はーい」


 留守番の心配よりも女性だけで探索に当たることに関して心配すべきだと思うが。

 そう思ってキョウコとミサキ(と思われる二人)に目を向けると、ものすごい形相で睨み返された。これは人殺してる目だわ。

 ヒメというのがどんなやつかは知らないがお姫様のボディガードとしては十分だろう。


「既に作業着と害獣捕獲用の道具一式が届いている。上通り班は作業着に着替えて速やかに探索を開始。

 下通り班にはトランシーバーだけ渡しておく。万が一にはこれで連絡を取ろう。

 では解散!」



 ━━16:44 C市『街:上通り』━━



 『街』は大きく『上通り』と『下通り』に分けられる。基地のある銀座通りは下通り側だ。

 俺たち四人は水色の丈夫な作業着を着て、それぞれ野犬捕獲用の装備を持ち、上通りの探索をしている。装備内容は、ロン毛のリーダーが『ピストル型麻酔銃』、ホストみたいなホストさんが『電気警棒』、眼鏡をかけたメガネさんが『丈夫な網』、で俺が『ガムテープ』。だいぶ格差がある気がするが四人で固まって行動する予定なのでそれぞれの役回りがあるのだとか。あと一人ひとつずつ『折りたたみできるカゴ』を持っている。言わずもがな、捕まえた動物を入れるためのものだ。

 下通り班にはさっきの二人に加えて、小さな女の子がいた。6、7歳くらいの女の子。メンバーにあんな幼い子までいるとは。リーダーの話を聞く限りあの子がヒメちゃんだろう。なぜあんな幼い子を連れて行く必要があるのだろうか。

 ちょっと声を掛けようとしたがミサキだかキョウコだかに「しっしっ!」てされた。


「……何で?」

「何がだ」

「いや、下通り班はあんなちっちゃい子もいて、手ぶらで大丈夫なんですか?」

「向こうには恐らく何も出ない。大丈夫だ」

「何で?」

「その内分かるから今は余計な詮索はするな」

「何で?」

「しつこいなお前は。そういうもんなんだ」

「成る程」

「……」


 そういうものなのか。

 ならいいや。


 飲食店の周辺、デパートの地下駐車場、大型ビジョンのあるスクランブル交差点、ローカル番組の撮影をやっている広場、雑貨屋に挟まれた細道……色んなところを歩き回るが、これといって怪しいものは見つからない。本当に野犬なんて居るのか疑わしいくらい、とにかく人で溢れかえっている。どこを見ても人、人、人……。賑やかな場所は苦手だ。肌の色やファッションに違いはあれど、まるで大量生産品みたいに、誰も彼もが同じに見える。一人一人に注目する余裕なんてない。言ってしまえばそれはもう『ただの背景』。俺にとっては『誰も居ない孤独』よりも『群れの中に居る孤独』の方がよっぽど辛い。


 日が暮れるまで街を歩きまわったが、野犬もひったくり犯も見つからない。まあ平和はいいことだ。リーダーがトランシーバーで一度召集をかけ、下通り班と合流。今日の探索は打ち切って基地に帰った。どうやら依頼の実行は日を跨いで行うことが普通らしい。

 下通班も成果なし。やっぱり思いの外平和でつまらん。



 ━━18:57 『地下基地』━━



 広間に入ると、おっさんとキャルメロさんが夕飯を作って待っていた。

 おっさんが釣り上げたらしい川魚と、人参と豆腐の入ったシンプルな味噌汁、そしてご飯。ちゃんと人数分ある。

 もっと豪華なものを食べてそうだと勝手に思っていたが、依頼の報酬だけでこの人数分の料理を賄うのだから当然か。


 作業着から私服に着替えて食卓に着くとふとメガネさんが口を開いた。

 眼鏡をかけているからメガネさんだ。眼鏡が喋ったのではない。


「あれ、ニトーは?」


 その質問に「ニトー君は先に食べて部屋に戻ったよ」とおっさんが答えた。二トーというのもメンバーの名前か。リーダー、おっさん、ドクター、ホスト、メガネ、キョウコ、ミサキ、キャルメロ、ヒメ、ニトー(敬称略)。この場にいるのは9人で、ドクターとニトーさんとやらはこの場にいない。ドクターが居ないのはいつものことなんだろうか。俺を合わせて12人と言っていたから、まだ一人名前を知らないメンバーがいるらしい。後で名前だけでも聞いておこう。


 さて。


 ここに来て最初の食事。しかも今日知り合った人達ばかりに混じっての食事。

 はじめは「ほんとに食べていいものだろうか」と逡巡したが、皆黙々と飯を口に運んでいるので何も後込みすることはない。最初に飲んだ水も普通の水道水だったし毒を盛られる心配もないだろう。

 意を決して湯気のたつ味噌汁を掻き込んだ。

 熱っ……美味しい。

 出汁の効いた味噌汁が口から喉を流れ、空っぽだった胃の中を温めていく。腹の底に染み渡っていく。

 食べたそばから自分の一部になって体をめぐっていくような気さえする。

 空腹は最高の調味料というが、そういえば俺は2週間何も食わず寝ていたのだ。今ならその言葉の意味が頭ではなく腹で理解できる。

 少し泥臭いが脂の乗った川魚も、つやつやホカホカの白いご飯も、栄養の搾り取られた俺の体を内からめぐり満たしていく。

 味覚もなんだか研ぎ澄まされているみたいで、何を食べても鮮烈だ。

 大満足の夕食だった。


 夕食が終わるとリーダーに基地の案内をしてもらった。


 基地の入口にはのっぺりとした無個性な扉があり、開ければ先ず階段。階段を降りると右側に木製の格子戸、左側にトイレ。

 格子戸から広間に入れる。

 広間にあるのは丸テーブルと、テレビと、部屋の隅にキッチンスペース。この基地は飲食店を軽く改装したもので、トイレもキッチンもテーブルもその名残らしい。この広間でお客さんがご飯を食べていたのだろう。団欒するのに丁度いいわけだ。

 で、広間の奥。ここから先は工事で拡張したという部分だ。

 細長い通路があって、それを挟むように六つの部屋。女子部屋、男子部屋、リーダーの個人部屋、ニトーさんの個人部屋、後の二つは倉庫として使っているらしい。俺は今日から男子部屋にお邪魔することになる。そして通路をさらに奥へ進むと、ドクターの専有する手術室めいた部屋がある。ドクターは普段からここに引きこもっているそうだ。

 基地の中については以上。最後の一人のメンバーについては何も言われなかった。


 次にリーダーと一緒に、ニトーさんに挨拶することになった。

 個人部屋を与えられるくらいだから偉い人なんだろうかと思っていたが、リーダー曰く誰もニトーさんと相部屋になりたくないから必然的にそうなったそうだ。


「どんな人なんですか?」

「ただのニートだ」


 ニートをもじってニトー。メガネさんと同じくらい単純だな。ちなみにホストさんはホストっぽい髪型をしてるからホストさんだ。


「おいニトー、入るぞ」


 中は前方に細長く、部屋の両サイドに二段ベッド。そして入口に背を向ける配置で、小さい机が壁際に置かれている。寝泊りするための最低限のスペースだけある部屋。確かこういうのを『ゲストルーム』と言うんだったか。二段ベッドが二つあるから、一部屋に四人まで寝泊りできるようだ。さっき確認したが男子部屋も同じ配置だ。

 部屋には二トーさんと思しき男性がいたが、机に向かったまま此方を振り返る気配はない。横に広い図体で隠れているがどうやらパソコンを使っているようだ。男子部屋には置いてなかったし個人用のパソコンかな。


「なんだお、今エロ動画見てるとこだから後に……おいそいつ誰だお」

「前に言ってた新入りのリョウだ」


 ベッドの間の狭苦しいスペースを歩きニトーさんのそばまで行く。適当に会釈。

 なんだ男じゃないか話が違うお、みたいなことを言われた。何か変な喋り方をする人だな。

 目が合うとおもむろにティッシュを机の横に放り投げた。

 机の横にはゴミ箱が置いてあるが、使用済みのティッシュでいっぱいだ。おまけに何か臭う。青臭いというか。


「鼻炎ですか?」

「な、何言ってんだお前。健全な男子がパソコンの前でティッシュ片手にやることと言ったらひとつしかないお。言わせんな恥ずかしい」

「んん~、そこに山積みになってるのは鼻水ティッシュじゃないんですか?」

「マジで言ってるのかお。お前歳はいくつだお?」

「十九です」

「聖人かお……」


 反応に困ってるとリーダーが「こういう手合いは初めてか?」と聞いてきた。こういう手合いと言われても何がなんだかわからない。もしかしてこれが世に言う『オタク』というやつだろうか。テレビで見たことある。


「……お前、好きなアニメはなんだお?」

「えと、あんまり趣味が濃いのは見ないです」

「チッ、アニメも見ないような聖人様に話すことは何もないお。シッシッ!」


 シッシッされた。

 話が噛み合わないし、二トーさんは一人が好きなようだ。


 やることがなくなったので広間に戻ってぼーっとしていると、金髪小麦色のキャルメロさんが喋りかけてきた。薄肌の外国人顔だがやたら流暢な喋り方。会話自体は特に中身のないものだったが、フレンドリーかつ落ち着いた人柄で。居心地の良い雰囲気を作ってくれた。まさに『大人の女性』という感じだ。

 お陰で初日の緊張が解れ、いつもと違う環境でも良く眠れた。



 ━━3.1→3.5 18:28━━



 それから二日、三日、四日、毎日街中を探索しているが未だに成果は無し。今日で五日目だ。


 本屋付近を見ていると、ホストさんが何かを見つけたようだ。

 ちなみに彼は、チャラいのか片言なのかよく分からない喋り方をする。


「ア、エニグマチャンガイルヨ!」


 そう言って指差した先には一匹の黒猫がいた。

 ツヤのある毛並みと金色の瞳をした、すらっと凛々しい黒猫だ。赤い首輪をしているところを見るに飼い猫だろうか。

 猫のくせにやけに賢そうな目をしている。


「何ですかこの猫」

「私もよく知らんが、この辺に住んでいるらしい。首輪に『エニグマ』と書いてあるからそう呼んでいる」

「エニグマチャン、コノ辺デ怪シイヒト見ナカッタ?」


 ホストさんがエニグマに話しかけ始めた。「怪しい人を見なかったか」と聞いたらしい。

 するとエニグマは耳を立て、尻尾を立て、歩き始めた。まるで言葉を理解したかのようだ。

 こちらを一瞥し、鼻を突き上げる。ついて来いとでも言っているのか?


「どうします?」

「どうせ街を歩き周るのだし、ついて行ってみようか」


 まさかとは思ったがついて行くことになった。

 俺たち四人をどこかへ誘導していく黒猫。

 その歩きには一寸の迷いもない。


 アーケードから抜け商店街の端辺りまで来る。

 エニグマはやがて人の少ない路地で立ち止まり、道路脇に鎮座して顔を洗い始めた。

 周りにあるのは、有料駐車場やら、自販機やら。怪しいものはなく閑散としている。

 まあ所詮猫の気まぐれか。

 今日も収穫なし。日も暮れてきたし今日はこれで終わり……。


『キャアアアアッ!!!』


 諦めかけたとき、女性の金切り声が突如響いた。

 その後も同じ女性が藻掻き苦しむ声が続く。何ごと?

 声は結構近い。


「コッチ! ハヤク!」


 ホストさんが真っ先に動いた。右手に電気警棒を握り締めている。

 声のした方向へ突っ走っていく。


 その場に着くと、女性が路上で犬に襲われて泣き叫んでいた。二匹、しかも大型犬だ。足や腕を噛まれ出血がひどい。


「ううぅッ、痛っ、痛いい!! イヤアァァ!!!」

「せいッ!」


 メガネさんが一匹を網で捕らえ女性から引き離す、そこをホストさんがすかさず電気ショック、一匹捕獲!

 もう一匹はリーダーが強引に引き離しカゴにぶち込んだ。二匹目も捕獲。

 一瞬の出来事で俺は全く動けなかった。


 ……なんだ終わったか。そう思ったのも束の間、三匹目の犬がヨダレを垂らしながら曲がり角から現れた。

 そしてその後ろに小さな人影。


「3号!! 『あの荷物を()って来い』!!」

「ゴルルルッ!」


 少年の声。頭の芯まで響く『命令』。成る程これ(・・)が能力か。

 命令を理解したように、大型犬が猛烈な勢いで突っ込んでくる。

 狂ったように暴れ、周囲の人間を力尽くで押しのけ、すれ違いざまに女性の持っていたカバンに食いつき走り去って……


 ……させるかよ。


「シッ」

「ギャウン!」


 思い切り蹴り飛ばした。サイボーグパワーで強化された脚力で。


 犬はゴスッという鈍い音を立て煉瓦ブロックにぶつかり、ヨダレを吐き散らす。気絶まではいかないが、堪らず犬は慌てふためき、ひっくり返ったまま足を中空でばたばた動かす。その隙に、ばらまかれたカバンとその中身を回収。犬はやっとのことで逃走しようとするも、その尻を麻酔銃が打ち抜いた。流石リーダー。逃げられてしまったが、すぐに麻酔でダウンするだろう。


「クソ役立たずが!」


 少年の口汚い罵声が聞こえた。声の主は走り去る。件の動物使いだな、逃がさんぞ。

 追う。走る。地面を蹴る、蹴る、蹴る。ああ、思えば最近は、運動なんて殆どしていなかった。こんなふうに全力で走るのはいつ以来だ? ……何だか体が軽い!!

 サイボーグパワーの使い方のコツもつかめてきた。外部から肉体にかかる抵抗力に対し、それより少しだけ大きな力で反発する。イメージ的には、トランポリンで出来るだけ大きい跳躍力を生み出すのに近い。力を加えれば抵抗が生まれ、その抵抗に反発することで更に大きな抵抗が生まれ、更にそれに反発……そうやって徐々に加える力を大きくしていくと、冷えて固まった粘土を解すみたいに、この肉体本来の力が引き出されてくるのだ。


「く、はは……こりゃあいい……ッ」

「おい待て! 深追いはしなくていい!」


 リーダーが後ろから何か言ったような気がしたが、俺には聞こえない。一刻も早く、目の前の獲物を捕まえたい。ただそれだけのことに頭を支配されていた。走って走って、獲物を追い詰めて、狩る。楽しそうだ。いつしか俺の後ろをついてきていたリーダーは居なくなっている。その代わり、獲物は目の前に迫っていた。もう手を伸ばせば届く距離。

 俺は走りながら手を伸ばし、其奴の襟首を掴んで引き倒した。俺自身も止まりきれずその場で派手に転ぶ。

 いつの間にか裏路地に入っていたようだ。周囲に人気は全くない。

 さて、捕まえることは捕まえた。

 俺は膝を押さえながら悶絶する少年に近づき、しばしその様子を観察する。


「いってぇ……こっち見んなクソ」

「なあ、何で(・・)だ?」

「何がだよクソ」

「何でこんなことをしたんだ?」

「ディスんなよクソ。事情も知らないクソが」


 ディス……?


「ディスとかよく分かんないし、お前の事情とかすごくどうでもいい。

 ただこういうことして『楽しいのかな』って気になった。楽しいのなら是非俺もやってみたい。ひったくりは楽しいのか?」

「は? 意味わかんねーし。大人ぶってんじゃねーぞクソ」

「お前クソしか言えないの」

「バーカ」

「質問に答えろよ。なあ、楽しいのか?」

「くたばれ」


 はあ。全然会話にならない。イエスかノーかで答えてくれればいいのに。興醒めだ。こんなの全然楽しくない。

 さっさと依頼を完了させよう。

 リーダーはどうすればいいと言ってたかな。

 ……そうそう、たしかこうだ。


『悪質能力者は始末せよ』



 ***



 この世界には『能力者』という者達がいる。

 彼らは道理を超えた特異な能力を使いこなす。

 能力者の存在は一応公にされている。が、実際それに出会ったことのある人は稀。

 縁のある者にとってそれは日常の一部であるが、縁のない者にとっては一生関わりのない話なのである。

 現実でありながら非現実的な存在であるが故、証拠が明らかな場合、若しくは本人が罪を認めた場合を除き、能力を利用した犯罪は法で裁くことができない。

 故に出過ぎた行動を犯した能力者は『法の外』で裁かれる。

※キャラデータ※

名前:菅原 リョウ

年齢:19

性別:男

肩書:生体サイボーグ

   新米スイーパー

   自称『普通の人間』

能力:???

備考:極度の世間知らず。サイボーグパワーで筋力を増大させることができる。人の顔を認識するのが苦手

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