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第5章~救出か死か~

工場の入り口の扉は開いたままになっていた。

美由紀は中に入るとまた魔法の感覚が伝わってくる、間違いなく誰かがいると確信して慎重にその方向に移動した。

少しすると強い魔法の感覚が伝わってきた、美由紀は急いでその方へ行くと、実験室と書かれたドアの前に獅子の召喚獣を従えたアリスが立っていた。

アリスはドアを魔法で開け中に入って行った。

美由紀が後を追いかけようとした時ジンが「美由紀後ろ」と叫んだ。

美由紀が後ろを振り向こうとした同時に頭に強い衝撃がありその場に倒れてしまう。


美由紀がうつ伏せで意識を取り戻すと棚を物色しているアリスが目に入る。

起き上がろうとしたが背中に重たい感覚があった。

見ると召喚獣に押さえ付けられていた。

美由紀が動こうとしたので召喚獣が唸り声をあげた。

するとアリスが気づき物色を止め、美由紀の方へ近づきながら無表情で

「貴方はだれ?何故私の邪魔をするの?」

そう言われた美由紀は

「貴方の方こそ何故妹のジェニを裏切ったの?」

質問に質問で返されたアリスは表情を変えずに

「私には家族はいない、いるのはご主人様の橋本様だけ」

アリスはそう言うと扉の方へ腕をあげた、すると背中の押さえが消えた。

少しすると部屋の外から悲鳴が聞こえ、特殊指定犯罪班2名を銜えた召喚獣が入ってきて銜えた2名を美由紀の方へ放り投げた。

それを見たアリスは美由紀を見直し

「命令が無いから殺さないけど、私の邪魔をするなら殺すから」

そう言うと美由紀に背を向け棚の方へ行ってしまう。

美由紀は特殊指定犯罪班の2人の息を確認すると魔法で担ぎ部屋の外に向かった、外に出て車に戻り2人を乗せアリスのところへ戻ろうとした時にジンが話しかけてきた。

「美由紀、アリスには1つのルナの反応ともう1つ別の反応を感じた」

「おそらく根のような物がアリスの中にいるようだ」

それを聞いた美由紀は少し考えて

「根だけを攻撃出来ればアリスを助けられるかも」

するとジンが困った様に

「人と言う固体ならルナの位置はほぼ同じ場所にいるが、根の場所を特定する事は相手がSKだけに非常に難しい、せめて相手に接触できれば」

そう言われた美由紀は「接触出来れば、いいのね」とジンに答え歩き出した。

アリスはさっきとは違う部屋にいた、部屋に入ると召喚獣が美由紀を見て唸り声をあげた。

唸り声を聞いたアリスは美由紀に気づき振り向きもせず

「警告はしたし、2度目は無いから」

美由紀は意を決して賭けに出た、もし失敗すれば確実に殺される。

「待ってアリス、私は貴方の本当の記憶の事を知っている」

美由紀がそう言うとアリスは物色している手を止め振り向いて。

「私の本当の記憶の事?」

「そう、ちなみに3年前に何をしていたか覚えている?」

美由紀がそう言うとアリスは眉間にしわを寄せ

「3年前は・・」

美由紀はUDSがアリスの過去の記憶を消しただけで書き換えていないと確信した。

「もし、知りたければ私のルナに記憶があるから見てみればいい」

そう言うとアリスは美由紀の目を見た。

「私のルナは拒否しないから好きなだけ」

美由紀は自信満々の笑顔で言った。

その時だった、美由紀の心にアリスの心が入ってきた。

心を覗かれているって感覚は言葉では表せなかった、もし言葉にするなら「恥ずかしい」が合っていると思った。

少しすると、アリスの心が美由紀から出て行った。

出て行ったのを確認した美由紀はジンに「わかった?」と聞くとジンが首にある根の場所を美由紀に教えてくれ更に「私は初めてだ、自分の心を無抵抗に見せた宿主は」と付け加えた。

ジンとの話が終わったところでアリスが美由紀を見ながら

「もしこれが本当なら私は今何をしているのか?」

アリスが美由紀に問いかけたのと同時にアリスが頭を抱え苦しみだした。

美由紀は今しかないと根に向けて攻撃しようとした時だった、アリスの召喚獣が唸り声をあげてアリスに突進してアリスの首に噛み付き持ち上げ何度か振り回しそのまま床に叩きつけて召喚獣はスッと消滅した。

目の前の悲劇で美由紀は体が動かなかった。

「遅いと思って来てみたら、駄目じゃないか私のおもちゃを壊しちゃ」

動かなくなったアリスの後ろに現れた柳が困った様な声で言った。

柳はアリスを抱え上げると同時に建物を破壊する魔法を唱え消えてしまった。

美由紀は魔具を展開させ身を守ったが瓦礫の下敷きになってしまった。


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