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第5章~天敵現る~

SAS支部宛に立花の元妻を名乗る手紙が届いていた。

手紙の内容には自分に何かが起きた時にSASに助けを求める内容だった。

「どう思う?」

そう言ったのは新浜だった。

「身元の確認は取れているし、立花がNSKであるのはほぼ間違いないでしょう、元妻は何も知らないみたいですが」

長谷川がそう答えると新浜は眉間にしわを寄せ

「転送も出来ないし、さてどうしたものか」

新浜が悩んでいると長谷川が思いついたように

「とめさんに頼んでは?」

とめと言う名前を聞いて新浜は明らかに嫌だと言う顔をしながら

「とめさんか・・会いたくないけど仕方ないか」

あまりにも嫌そうな顔をしている新浜を見て長谷川が笑みをこぼしながら

「私の方で連絡は取っておきますので人選と作戦はお願いします」

長谷川はそう言うと部屋を出て行った。


宿舎に1人いた美由紀に指令が届く。

東京駅に中部支部長の「岸田とめ」を迎えに行き東京支部までお連れする事だった。

美由紀は普通な指令にビックリしたが長谷川にニコニコ笑顔で「気をつけてね」と言われ1枚の写真を渡された。

写真にはVサインをしている御歳70歳を越えてそうな派手な服装のおばあちゃんが写っていた。

待ち合わせの場所に東京駅に着いて待っていたが一向に出てこない。

駅員に写真を見せて尋ねると、派手な服のおばあちゃんは既に出て行ったと言われた。

この後美由紀は半日程追跡をしてようやく捕まえる事が出来き、長谷川が言っていた「気をつけてね」の意味がここで理解できた。

「始めてにしては意外と早かったじゃないかい」

そう岸田に言われた美由紀は「そうなんですか?」と言うと岸田は腕を組んで笑いながら

「前回は2日くらいかかったかな」

美由紀はそれを聞いて目が点になった。

無事に支部に着くと岸田が司令室に入るなり大きな声で

「岸田とめが着たのに一源はどうした」

「とめさん新浜は只今会議中で後程来ますので」

そう長谷川が言うと岸田は

「食堂で待っているから終わったら直ぐに来るように伝えといて、それとこの娘借りるよ」

岸田が美由紀の手を取ると2人は司令室から姿を消した。

岸田と美由紀は一瞬で食堂に来ていた。

美由紀は何が起きたかわからなかったが、岸田が空間移動の魔法だと教えてくれた。

岸田は何故かカレーライスを頼んだ、そして美由紀も同じ物を頼んだ。

少しすると料理長が出てきて岸田に挨拶をしていった。

食事が終わって少しすると今度は慌てながら新浜が来て。

「とめさん、お早いお着きで」

そう言うと岸田は美由紀の方を見ながら

「この娘の出来が良かったからじゃないかな、それより来るのが遅いね一源、偉くなったもんだね、そうか偉くなったんだっけ」

そう言われた新浜は頭を掻きながら

「会議が立て込んでいまして」

「まぁいいわ、で、この岸田に何をしろと」

「それはこの後の会議で」

「面倒だからここでやればいい、飲み物もあるし」

そう岸田が笑いながら言うと新浜は内線で会議の場所を食堂に変更する指示をして

「では、後程」と言うと小走りで食堂から出て行った。

一連のやり取りを見ていた美由紀は岸田さんって凄い人なんだと思った。

食堂には緊張している新浜、長谷川、中神と普通な美由紀、法亢、岸田が集まっていた。

「それでこのお譲ちゃん2人を送ればいいんだね、帰りは自力だよ」

「距離があるから準備に半日は欲しいね、それとその間2人を借りるよ」

会議は岸田が仕切りあっという間に終わってしまった。

食堂に残された美由紀と法亢は岸田から

「まずは巣鴨地蔵に行こう」と言われて2人は目が点になった。

それから半日空間移動しながら東京見物に付き合わされた。

見物の途中に法亢が岸田に東京見物は何故と聞くと、意外な答えが返ってきた。

「近くの転送なら誤差無しに移動できるが、遠距離でしかもピンポイントで無事に送るには2人のサイズなどを把握しなければならないし、転送先で手足が逆になってもいいなら今すぐに転送してやるよ、東京見物はついでだから5体満足でいたいなら付き合いな」

そう言われた美由紀と法亢はこの時間だけSKという事を忘れ楽しんでいた。

支部に戻り数時間後司令部に警報が鳴り響いた。

「2人共いいね、生きて戻るんだよ」そう言うと岸田は転送の準備を始めた。


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