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第3章~戦いの時 前編~

アメリカ本土から離れていた為か被害が少なかったWD-SAS所属のハワイ支部と連絡が取れ、そこからの報告で各SKは別々に電力関係の施設に来ていた。

美由紀が担当していたのは茨城にある最寄のコンビにから歩いて10分ほど発電所だった。

宿泊先のホテルのチェックインまで時間があったので地図を見ながら発電所の周辺をブラブラしてみたが、工業団地だったので特に見る場所も無く、近くで見つけた公園で休憩をしていた。

時期は7月中旬暑い日が続いていた。

チェックインを済ませた美由紀は他のメンバーが気になり片山に電話をしていた。

「雪ちゃんは千葉の方だよね」

「そうなんだけど、ここって5箇所もあるから1人でできるか不安です」

「雪ちゃんなら大丈夫だよ、私なんか5箇所もあったら即パニックだよ」

「美由紀ちゃんとこは1箇所だけど関東では大きい場所だから気をつけて下さい」

「大きい場所だから、最初に狙われたりして、ははは・・」

そんな会話をしているとフロントから昼食の準備が出来たと連絡が入る。

「じゃー雪ちゃんも気をつけてね」

そう言うと電話を切り、用意された昼食を済ませた。

美由紀は暗くなる前に行きたい場所があった、そこは港に隣接している公園にある工業地帯全体が見渡せる展望台だった。

展望台からは工業地帯に挟まれた海がキラキラ輝きとてもいい眺めだった。

「1人じゃなくて彼氏とかと来たかったな」

そんな事を考えながらエレベーターに乗り地上に向かっていた。

エレベーターが開き宿泊先に戻る為に近くのバス停まで歩いて来た、そこには1人の長い黒髪が綺麗メガネをかけた学生服着た少女が本を読みながらバスを待っていた。

美由紀はその少女の横に並びバスを待っていた。

「私もこうやって普通に学校から帰ってみたかった、皆は元気にしているかな」

そう思っていると、学生服の少女が本を読みながら話し掛けてきた。

「この辺で見かけないけど、この街には観光か何かですか?」

急に声を掛けられ美由紀は慌てて

「えーまぁーそんなところです」

そう美由紀が答えるとその少女は本を閉じて美由紀の方を向き

「あまり汚さないでね」

そう言うとその少女はバス停から離れて行ってしまった。

「汚さないでってゴミはちゃんと捨てたし、私何かしたかな」

そんな事を思っているとバスが到着した。

宿泊先に戻ってから定時連絡を済ませ、晩ご飯を食べながらその少女の言った言葉の意味が気になっていた。

決められたエリアから出なければ基本自由行動だったので、美由紀は寝る前に監視を兼ねてジョギングをする事にした。

美由紀は1時間程走ったところで海に隣接した公園に寄った。

自動販売機で飲み物を買いベンチで休息をしていると周りにいる人達がカップルだという事に気づき「私も普通に彼氏とかできて普通にデートとかして・・」そんな妄想をしていると女性の悲鳴が聞こえてきた。

美由紀が我に返るのと同時にジンが話し掛けてきた

「ワームドールの反応が」

美由紀は悲鳴のする方へ急いで走って行くと街灯の下でカップルを囲む作業着姿の男女が20人程とその後ろに大男が立っていた。

大男は怯えて動けないカップルに近づきそれぞれの頭に手を乗せる。

するとカップルは何事も無かったかの様に周りの人の中に混ざっていく。

その様子を見た美由紀はUDSが根を使ったと直ぐにわかった。

美由紀はその集団の近くまで行き大男に指を指し

「そこまでよ、UDS フィールド展開」

「意外と早いじゃないか・・グフフフ」

気味の悪い低い声で大男が言った。

美由紀は先手必勝とばかりに大男めがけて炎の矢を放つ。

大男は片手をあげ大きな金棒の様な物を具現化させ、飛んできた炎の矢を一振りでかき消してしまう。

「グ八八八・・そんな物で俺に勝てると思ったか」

大男はそう言うと金棒を高く持ち上げ

「集え我が奴隷共よ」

すると公園のあちらこちらからワームドールが美由紀の周りに現れ、まるでゾンビ映画の様に美由紀を囲んだ、ワームドールだけならこの数でも問題は無かったが、未知のUDSがいるだけでいつもと緊張感が違った。

大男が殺せと命令すると一斉にワームドールが襲い掛かってきた、美由紀は今までと同じ様にワームドールを動けない状態に次々と倒していった。

「グフフフ・・ワームドールでは話にならんか」

大男はそう言うと金棒を両手で持ちあげ美由紀の方へ素振りの様にフルスイングをした、すると金棒から突風が放たれワームドールごと美由紀を吹き飛ばした。

美由紀はとっさに腕輪で盾を展開したが盾ごと飛ばされベンチに強打して気を失ってしまった。


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