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第3章~2+1=乙女夢散る~

ワームドールが出現しなくなって2日目、今後の対策を検討する会議が行われていた。

美由紀は話を聞きながらジンに昨日の出来事を話した。

最初ジンはあり得ないと否定したが証拠の腕輪があり受け入れるしかなかった。

美由紀が行った所は地球時間で200年前に行った星で、そこで美由紀と会った記憶は当然無かった。

腕輪は言葉で表現するなら装着者の思った形に変えられる意思のある金属生物で、宿主の生体エネルギーを吸って生きている、但し宿主を無くすと次の生体エネルギーを探し寄生するので、場合によってはその星に住む全ての生物を根絶させてしまう可能性があるがルナの回復力とセットで使えば問題は無いとジンは普通に言った。

美由紀は物が物だけに会議の最後にその場にいたSK全員に報告したが誰も驚く様子も無く。

荒川は特に興味なさそうに

「西谷の戦闘力が上がって先生は嬉しいよ」

片山は涼しげな顔だったがボソっと

「スプーンが無くてもカレーが食べられる」

新浜はどれどれと腕輪を見ながら

「超レアで良い物を手に入れたね」

長谷川は少し考えてから

「西谷なら防御に使うといいかもね」

そして最後に新浜と長谷川が笑顔で口を揃えて

「敵に知れたら、確実に狙われるけどね」

皆の答えに「この人達の感覚はおかしい」と思った西谷だった。

そしてこの件に関しては関東支部のSKだけの秘密事項になった。


UDSの動きが出た事で西谷、片山、荒川の3名は、住まいをSAS近くにの宿舎への移動を命じられ交代で自宅に戻り必要な物を各自運ぶ事になった。

荒川の順番の時に西谷は片山にお願いをして例の金属の性能を試していた。

「美由紀ちゃん行くよ」

そう言った片山は右手に氷でできた木刀を出して西谷の頭上めがけて振り下ろした。

西谷はジンと魔法を使う要領で頭上に盾を想像してみた。

片山の振り下ろした氷木刀がゴンという音と共に西谷の頭に命中する。

手加減していたがノーガードで受けると結構痛かった。

西谷は氷木刀が当たった所を抑えながら

「何で、何も起きないのよ」

その様子を遠くの部屋で見ていた長谷川がいつもの様に放送を入れる。

「本気モードで模擬戦してみなさい、勝った方にトッピング2品後馳走する」

トッピング2品と聞いて2人の目が本気モードに変わる。

片山氷木刀をしまい西谷から少し離れて振り向くと

「美由紀ちゃんトッピングは私が貰うから」

ここ1ヶ月でメキメキ力を付けてきた西谷は

「手加減しないからね」

2人が位置に着くと長谷川が放送でカウントダウンをした。

そしてカレーのトッピング2品を掛けた戦いが始まった。

先行を取ったのはやはり片山だった。

両手を西谷に向けるとそこから氷の粒が無数に現れ西谷めがけて飛び出す。

西谷は片手を地面に向けて勢いよく振り上げる、すると地面から土の壁が現れ氷の粒を弾く。

それを見た片山が今度は両腕を前でクロスさせ横に大きく広げる、すると広げた場所から1本の小さい竜巻が現れ西谷めがけて飛び出し徐々に大きくなっていく。

西谷は反撃をする為に竜巻を避けようとしたが片足が地面から離れなかった。

片山が竜巻を放った後に西谷の足の下の地面を凍結させていたのだ。

今までの西谷ならここで勝負あったが今の西谷は違った。

竜巻に向かって上下に手を広げ竜巻が当たる直前広げた手を勢いよく重ねると竜巻の上部だけ残して一瞬で消えた、西谷得意の1つ消滅魔法である。

コンボ魔法で勝ったと思った片山に一瞬の隙ができそれを西谷は見逃さなかった。

西谷は両手を天高く広げると頭上に無数の炎の矢が現れ両手を片山の方へ振り下ろすそれと同時に炎の矢が片山めがけて勢いよく飛び出し更に途中から二手に分かれた。

矢が次々に命中し瞬く間にそこは炎に包まれた、少しして炎が納まるとそこには穴が無数に開いた氷の柱がありその中に片山が氷の弓を構えていた。

片山がニコっとすると氷の矢を放った、放たれた矢は氷柱を突き破り一直線で西谷へ、防御も回避も間に合わないと思った時だった腕輪が淡く光り目の前が真っ暗になりゴンと矢が当たる音が聞こえたが体が動かず自分では何がどうなっているかわからなかった。

元に戻り模擬戦の映像を見ると腕輪が透明の何かに変化してそして私を包み自分の真空パックがそこに出来上がり立っていた。

そして西谷は自分の目を疑ったよく見るとパックされた自分がほぼ全裸に見えた事を。

長谷川と片山が周りに誰もいなかったし映像はDBから削除しておくからとフォローしたが。

「身体に奇生体が2体、もうお嫁に行けない」

西谷はそう思っていた。

ちなみに勝敗は西谷の成長に判定勝ちとなっていた。


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