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第3章~宣戦布告~

訓練開始から2ヶ月が過ぎた。

戦闘訓練も通称長谷川ドールと名付けられた人形にも勝てる様になっていた。

休みの日は雪ちゃんと買い物にも行く様にもなった。

食堂では数量限定カレーパンなる新商品が発売され長い列ができ平和な日が続いた。


いつもの様に西谷と片山は同じ席で昼食を済ませコーヒーを飲んでいた。

食堂のTVが全て乱れたかと思うと画面に一人のスーツ姿の男が現れ話を始める。

「私の名はダークソード、3年振りだねSASの諸君UDSを覚えているかな?」

その名前を聞いた西谷は心臓が破裂しそうになっていた、そう3年前に前任者と戦い倒したはずの相手と記憶にあったからだった。

画面の男が今度は薄笑いをしながら。

「あの時死んだと思った?ちゃんと確認しないとね、私はこうやってしっかり生きているよ、この星の征服と君たちへの復習の為にね、そして、ここに宣言するよ、君たち全員殺す」

そう言ったところでTVがブラックアウトし警報と共に館内放送が入る。

「関係閣員持ち場に着き指示あるまで待機、SKの方は第3会議室に集まってください」

食堂ではいつも笑顔な片山が涼しげな表情に戻り

「どうしたの?行くよ美由紀ちゃん」

そう言われて西谷は「うん」とだけ答え席を立ち片山と会議室へ向かう。

移動中残っている記憶を探りながら西谷はジンを呼んだ。

「ジン、どういう事、ダークソードって倒したはずじゃ?」

「奴の言う通り確認したわけじゃない」

「何で確認しなかったの」

西谷はそこまで言ったところで気がついた前任者がその時に私の所に居たことを。

「そっか、そう言う事か」

西谷がそう言うとその後会話は行われなかった。


この放送は全世界のSAS支部に流されて各支部共に大騒ぎになっていた。


第3会議室着くと長谷川から席に着くように言われ片山と共に席に着いた。会議室は10人程のスペースがあるが長谷川以外には腕を組んで目を瞑っている荒川だけがいた。

無言の時間が1時間過ぎた時にいつもニヤニヤしている長谷川が真面目な顔で口を開いた。

「今後どんな事が起こるかわからない、全員死ぬかもしれない」

「人数は少ないが訓練した2ヶ月で君たちは十分戦える様になった」

長谷川が言い終えると同時に会議室のドアが開き新浜長官と中神が入ってきて席に着いた。

中神はパソコンと睨めっこ、新浜は席に着くなりため息をつきながら

「ダークソードからの宣戦布告と同時刻に世界のいくつかの都市で敵が現れた」

「アジア管内(AD-SAS)では中国、インド、イラク」

「幸いワームドールだけの襲撃だったので対処できたが、いつ日本にも現れるかわからない」

「今防衛省が日本はどうするのか会議しているんだけどね」

そこまで言ったところで中神がパソコンを見ながら

「大阪支部管轄でワームドールと接触SK2名で交戦中」

新浜が今度は大きく息を吸い、そして吐きながら

「あーやだやだ、UDSもワームドールしか出してこないから人手不足なんだろうね」

「ただ、根を撒いた奴が日本にもいる事がこれでわかった」

そう言うと新浜が席を立ち全員の顔を1周見たところで

「今後どんな事が起こるかわからない、全員死ぬかもしれない、ここ関東支部でも限られた人数で・・」

そこまで言いかけた所で長谷川が新浜の肩を叩きながら耳元で

「支部長、それは先ほど私から」

新浜はゴホンと咳をしながら慌てる事もなく

「どんな状況でも必ず生きてここに帰る、それが私からの最重要命令である、以上」

そう言うと新浜は会議室を後にした。

いつもならここで笑いが起きていたが、残された5人には笑いも無く中神から渡された書類を見ながら対策を検討していた。


その頃SASから報告を受けた防衛省からの返事が各支部に届いていた。

各支部共に現状維持し各エリアの防衛に努める事。但し首都東京防衛を最優先事項とする。

その命令書を見ながら新浜がため息をつきながら

「やれやれ、最終戦争は東京でやれってか」


それから1週間、世界各地でワームドールとの交戦が続いた。


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