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第2章~マブダチ~

長谷川から渡された紙を見ながら練習を始めて2日目。

初日は散々だったが、箸を具現化してご飯を食べたり、リモコンを具現化した指で押してみたりと課題にある80%は出来る様になったが、難関だったのが具現化した手で作業をする事だった、文字をかいたり、折り紙を作ったり、紙をはさみで切ったりと、なかなかイメージ通りにはいかなかった。


練習を始めて3日目の昼

午前の授業も終わり西谷は考えていた、昼休みの片山さんなら話やすいかもと

食堂で片山と一緒にカツカレーを食べ終えて、食後のコーヒーを飲みながら恐る恐る

「片山さん初期練習って受けたことはある?」

片山は昼だけの顔のまま答える

「受けたことあるよ」

表情がかわらない片山にホッとしながら西谷は話を続ける

「今日の放課後にテストがあるのだけれど、うまくいかないところがあって」

「そうね、ルナは自分の体と同じと思えばいいんだよ」

片山はそう言うと立ち上がりお盆を持って行ってしまう。

残された西谷は片山の言葉を考えた、自分と同じか・・そして意識を頭に集中して問いかける。

「ねえジン片山さんの言ったことが難しいんだけど」

「私は西谷美由紀がいなければ生きていけない、その逆も同じ事」

「ジンは他の媒体があれば生きていけると思うけど」

「ただ媒体があればいいというわけではない、一時的に媒体となる事は可能だが時間が経つと拒絶反応がでて直ぐに次の媒体に移動しなくてはならない」

「3年前に私に入ったのは」

「すでに適正媒体と検証済みだった、記憶にないと思うが前任者は作戦をしながら後継者を探していた」

「前任者と私はあの日以外にも会っていた事があるの」

「いや会ってはいない、生まれた時の遺伝子情報を元に前任者が割り当てた」

「遺伝子情報?そんな情報が?」

「今は各国で収集が行われている、生まれた子も家族も知らないうちに」

「それって犯罪じゃない」

「国家機密として行われている」

「それじゃ前任者とあの時会ったのは偶然じゃなかったと言うこと?」

「前任者が残った力を使って西谷美由紀の所に来たのが正解」

「確かにあの時は前任者が瀕死で現れた時はビックリしたけど、ん?ちょっと待って私がジンを受け入れた時の記憶が無い。」

「通常SAS組織に入ってからの受け入れが行われるのだが、その時は時間も無く本人の意思確認も無いイレギュラーだったので前任者が考慮して一部記憶を消させてもらっている、もし西谷美由紀がその時の記憶が見たければ開放するが」

「これ以上悲しい記憶は見たくない、それと呼ぶときは美由紀でいいよ」

「了解した美由紀」

少し沈黙が続いたがジンが美由紀にこう切り出す。

「規則違反になるが、前任者と私の最初の頃の記憶を少し見せよう」

前任者とジンの最初の頃の交流映像が流れる。

その様子は映画館で映画を見ている様な感覚だった。

映像が終わると美由紀が笑みをこぼしながら言った

「前任者とジンはマブダチだったんだ」

「そうマブダチだった、意味は理解できないが」

ここまで来て片山が言っていた言葉が少し理解できた気がした美由紀であった。

「じゃ私とジンもマブダチになればいいって事だね」

「マブダチ・・・」

「意味なんてわからなくてもいいよ」

「同じ事を前任者も言っていた、それで美由紀がいいのなら」

「今から2人はマブダチって事で」

そう言い終わると同時に昼休憩が終わるチャイムが食堂に鳴り響く、美由紀は我にかえり慌てて教室へ向かった。


午後の授業が終わり放課後、長谷川と共に屋外の演習場に来ていた。

いつものバインダーを見ながら長谷川が

「まずは渡した演習を1から見せてください」

そう言われ美由紀は1から順番に最後までやって見せた。

それを見た長谷川がにやりとしながら

「最後の文字は読みにくいが合格としよう」

美由紀は合格を貰ってホッとしていた。

「では最後にあそこにある的を破壊してください」

長谷川が指差したのは100m先にある小さな的だった。

美由紀は集中しジンに破壊を命じた、するとそこに半径10mほどの穴が出来ていた。


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