第4話 え?ラブコメ?何それ?辞書には載ってません
今回あ普通の一話より、ちょい、本当によい長めです。
沢村はさも当然の様にアイスコーヒーをすすっている。
俺はさも当然にセルフサービースの水(氷有り)を飲んでいる。
「なあ」
「何?」
「なぜだ?」
「日本語学んだほうがいいわ、なぜの意味が分からないのだけれど」
お前が学べ。
俺が聞いてるのはこういうことだ。
今さっきのこと。
「お待たせいたしました」
俺はボタンを押してもないのに店員が来た。
まずもって何にするかメニューも開けたばかり。
「ドリンクバーをひとつ、以上で」
え?
「かしこまりました」
っちょいやいやいや!
あんたもおかしいでしょ!?
俺!俺もいるよ!?つか、人数分頼まないといけないんじゃないの!?
入口に書いてあったよね!?
「え?あの、ちょっと」
そう言っても何も言わずお辞儀だけしウェイトレスが去っていく。
「おい」
「何?」
「常識って言葉知ってるか?」
「私は常識を超える」
わけわかんないよ。
まずもってそんな答えは望んでない。
つか、超えるな。
いろいろまずいだろ。
「俺の飲み物がないんだが」
「セルフサービスに決まってるでしょ?今のファミレスの常識だけれど」
「いや、お前はそうだが、俺は何も頼んですらいない」
と、言うと、いきなり、ドリバーの方を沢村が指差した。
「水、氷、ガムシロ、コーヒーシロップ、調理方法は様々」
「わおっ!本当だな!まずは氷にがむしろかけたら冷たいお菓子のようだね!?」
「あなた常識って言葉知ってる?」
こいつ、殴っていいかな?
「そんなことをしたら周りに引かれるわ、それとも恥ずかしいのがきもちいのかし
ら?ただの変態ね」
「お前何飲む?」
「ただの変態ね」
「聞こえとるわああああああああああああああ!」
と、叫ぶと店員がばっと出てきて注意された。
こういう時は俺に気づいてくれるのね?
と言うことである。
今の長いものはフィクションであり、俺の中ではノンフィクションであり、皆さん
にとってはフィクションであるようにして・・・・・・・・
「なあ」
「何?」
こいつは何?としか言えないのか?
まずもって人の目くらい見ろ。
「嫌よ」
「あれ?口に出てた?能力者?」
「適当に言ってみたのだけれど、あなた心の中で何をしていたの?少なくとも私に拒
絶されてもおかしくないことをしていたのね、本当変態ね」
「違う、断じて違う」
「さて、そろそろ来るわね」
と言うと、本当に来た。
北村だ。
「見ものね」
「見物料は高くつくぞ」
「そうね、私で妄想することを許すわ」
「わかったお前が泣き叫ぶ妄想をしてやる」
と、小さな声で会話してるうちにすぐ近くまで、来た北村が俺たちに気づく。
ああ、そんな顔になるよね。
なんでその人までいるの?
みたいな、な。
「よう、こっちだ」
「え?あ、うん・・・・・」
そう言って、沢村をじっと見ながら席につく北村。
その間、沢村は一切北村を見ないでアイスコーヒーを飲んでいる。
つか、女なんだからストローでのめ。
「その、悪い、なぜかついてきて」
「え・・・ああ、そうなんだ」
「その話って・・・・・・・・・・・」
話ってなんですか?
と聞きたいが、言葉がなかなか出ない。
まあ、俺からの話もあるが、コイツがいるとなぁ。
じゃまだこいつマジで。
「うん、あの・・・・ね、やっぱりちゃんと理由を聞きたくて」
「あ、ああ、そうだな、俺も昨日はかっとなって・・・・・・・」
話すか否か。
まずもって俺は君のことが好きじゃなかった。
なんていうのは最低だろ。でも目に説明したが・・・・・
絶対こんなラノベがあったら俺は俺のことをボロクソいうだろ。
だが、これも話すしかないだろう。
俺は沢村に目を向け、貴様は黙ってろよ、と、目で語ると、肩をすくめて、わかっ
てる、みたいな動作をした。
欧米か。
「北村、お前に告られたとき嬉しかったよ、本当に、でも今まで俺そういうことあん
まり経験がなくて、軽い気持ちで了承してしまった」
「・・・・・・・・・・・・」
北村は真剣に黙って聞く。
「俺さ、昔から付き合うのにはやっぱり両者の愛がいると思った、これで分かった、
本当にわかったんだ、俺は、お前のことを」
「愛してはなかった・・・・でしょ?」
と、北村が言ってくる。
「ああ」
「わかってたんだ、それは、でも、これから愛してくれるかなって、でも違った、一
騎の会話は面白かった、でもね、私がいつも返事すると、一騎は悲しそうな顔してる
の、その顔を見るたび、辛かった、私じゃこの人にはついていけないって思った」
俺は当然しっかり聞いている、が、驚くことにそれに、沢村も真剣に聞いている。
「ついていけない、悲しくて、好きなのに・・・・・・・・だから、だから私」
「浮気をしたって言うの?」
と、いきなり冷徹な声で、俺ではなく沢村が口を開いた。
まあ、ここでそりゃあ、いろいろ怒りますよ、いろいろこのあとの展開に・・・・・・・・・