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第3話 こいつとラブコメに発展するわけがない(2)

俺は学校が終わると即座にあの場所に向かう。

 ちゃんとせねば。

 こういうことはちゃんとしなければならない。

 そりゃあ、そうさ。

 もし裁判ごとになったらどうする?

 かくじつに泣き落しで俺がふったんだから俺の負け。

 そして慰謝料をorz。

 まあ、こんな婚約をしていたのに別れるみたいなことはないとおもうけど。

 まあ、そうだな、昨日はちょっと沢村がいたせいで早く帰りたいってのもあったし。

 理由をちゃんと聞いてみるか。

 俺としてもなんで浮気したなんて聞きたくないだろ。

 正直俺にも罪悪感があるんだ。

 好きじゃないのに付き合えばこういうバツが来るってもんさ。。。。。。。

 。多いから。

 さてさて、歩くこと5分。

 俺の存在は薄いもんで道行く人がどんどん俺にステミタックル。

 確実にそれ神風特攻隊と一緒だよ?

 つか捨て身タックルじゃん。

 しかも、なんでそんなものすごいスピードで来るの。

 これ、ボクシング確実に強くなる俺。

 そんなこんな、避けまくっている俺の後ろ。

 なんでかざわざわと。

 こういう時は振り向くものか振り向かないものか。

 おっと、あぶない。

 おばあさんまで突っ込んできやがった。

 ざわざわざわ。

 よし、決めた、振り向こう。

 バッ。

 向いた瞬間。

 なんでだろう、道が出来てる。

 俺が歩いていたちょうど後ろ直線。

 道ができている。

 そこに一人だけ歩いてる人物を見つける。

「おい」

「何?」

「いいな、お前専用の歩道は」

「あなたはこの大地を踏むことさえも許されていないようね」

 うるさい。

 大地を踏むことも許されないのかよ。

 つか、コイツどう考えても。

「お前さ、俺のストー」

「あなたに変なことされてると騒ぐわよ」

「はい?」

「あなたのおぞましい手が私の肩をなぞる。垂れた黒髪を指に絡めながら、そのまま

熱く熱く熱く熱く」

「やかましい!ポルノ小説みたいなこと言ってんな。そもそもおぞましい余計だろ」

「あら?余計ならば切り落としたほうが?」

「そういういみじゃねぇよ、つか、さりげなくひどいな、悪意あるだろ」

「満タンよ」

 はい!悪意満タン!2060円です!

 うるさいわぁああああああああああああ!

 俺は諦めて歩き出す。

 っておっと、またかよ。

 また、人が捨て身タックルしてきやがる。

 後ろは・・・・・・・・・・・清々しいな。

 そしてすぐに店は見える。

「今日はどんな修羅場かしら?」

「修羅場言うな」

「まずもってあなたみたいな人をよく好きにいなったものね」

 だから浮気したんだろうね。

「俺と会話デキる女がいないだけだ、俺の会話は難しいんだと」

「自意識過剰よ、私はあなたとの会話は楽しいけれど」

 え?

 目を見ると、その目は真剣で、俺が顔を赤くさせると、は~い、照れた。

 何コイツかわいいじゃん。

 確かにこいつとの会話は楽しいよね、うん。

 怖いくらいに俺が欲しい返答が帰ってくるし。

「けれど、あなたの顔を見て話すことはしたくないわ、知ってる?くしゃみすること

によってどれくらい菌が出るか?そして飛ぶか?」

「俺が話すだけでそこまででんわぁああああああ!くしゃみすらしてねぇよ!」

「あなたにはそれだけの力がある」

「カッコよく言っても全然かっこよくねぇよ」

 とりあえず、ここは置いといて入ろう。

 こいつがいるとまたいろいろ面倒だが、帰らせようとしてもどうせ帰らん。

 多分俺のほうが今日は早いしな。

 とりあえず、中に入ろっと。

 カランカラン。

 いい金の音色が響き俺は何名様ですか?と聞かれる。

「ああ、ひと」

「かしこまりました、ではこちらへ」

 へ?

 言い終わってないのになんで案内してるの?

 ・・・・・・・・・・・・・・・

「おい」

「何かしら?」

「写真でも撮ってるのか?なぜピースしてる」

 犯人はこいつだ。

「決まってるじゃない、何人と聞かれたから二人といったまでよ」

 言ってはないだろ。

 つか、こいつ正気か?

 なぜ同じ席に座る。

 確実に、こいつ、狙ってるよな。

「実に愉快よ」

「お前いい死に方はしないぞ」

「それはあなたも同じでしょう?」

 そう言いながら、沢村が悪魔のような微笑みを浮かべた。

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