第1話 始まりの日
第一話です、ここから話がフルアクセルです!ドタバタでもなく、なんといいますか、新感覚で楽しんでいただけると幸いです。
なんでだろう、胸が苦しかったのに、しっかりと眠れる日々が続き、直ぐにこの日を迎えた。
彼女からメールが何件か、電話も来ていたが俺はほとんど放置の状態だった。
でも、決めていた、今日・・・・・言おう。
なぜ、あんなことをしたのか、そして・・・・・・・・・・・・・
――――――別れようと
やはり、許すことはできなかった。
嫌悪感が生まれる。
確かに俺も最高の彼氏だったわけじゃないだろう。
でも、俗に言う、寂しかった、などではないと思う。
付き合いたてだったので、いろいろデートなどもした。
やはり、長年モテない(顔はいいが性格に多少なんあり)俺があんなスクールカースト上位の女の子と付き合うのは無理があったのだろう。
話も確かにあわなかった。
でも、彼女が好きと言ってくれて、会うたびに言ってくれた。
俺はというと、しっかりと俺は付き合うときに説明したんだ。
あの時のことは、しっかりと目に焼き付いている。
ちょうど、冬休みが開けたあの日。
俺の人生最大の日といってもいいだろう。
初めて告白された日だ。
呼び出されたとかでもなんでもない。
そのこはなぜか最近一緒に帰ったり(ほぼついてきていただけ)している最中にポロっと言った。
「私さ、明智くんのこと好きなんだよね」
ただ単に帰ってる帰り、それは何の前触れもなく訪れた。
彼女の名前は北村沙雪。
俺もそこまで馬鹿じゃないので、この子がなにげに俺の好意を抱いているのはわかって
いた。
いや、わかっていたといってもこれで勘違いだったら恥ずすぎるから俺から告白す
る訳はなく日々が過ぎていたある日、やはりそうだったか。
「そ、それ、本気か?」
「・・・うん」
キター!
マジでこれキター!
完全に浮かれていた。
だが、長年彼女のいない人間は考えるのだ。告白されたときなんと答えるか。
俺の考えはこうだった。
俺は二人両思いがいいと思っている男だ。
よくいるだろ、可愛い子に告られたからって付き合うようなやつや、イケメンだか
らって簡単にケツ振るビッチ。(この考えがひねくれてますね)
そう思っている俺は、というと、この子のことを好きではなかった。
でも人生初告白。
この子はクラスでも人気があり、結構上位グループに所属。
かくいう俺は・・・友達と呼べるレベルの人間はいないが、決してぼっちというわ
けでもない人間。
微妙な立ち位置の人間だった。
そんな男が告白されたんだ、そりゃあ舞い上がるだろう。
だが、俺はここで、やはりあれが頭をよぎる。
両思いがいいと。
(だが、よく考えろ、一騎!こんな可愛い子に告白されてるんだぞ、何かいい、いい
訳・・じゃなく、言い回しはないのか!?)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あった。
「で、でもさ、北村まだ君のことは好きじゃないんだ」
「う、うん・・・・え?まだ?}
そう、まだ、だ!
「ああ、でも、付き合ってから君を好きになっていきたい、それじゃダメか?」
これが俺の考えた必殺技。
そうすれば必然的に彼女をゲットでき俺の野望も果たせる。
グッド、俺。
「ほ、本当に!?いいの!?」
「え?あ、ああ、俺でよければ」
「本当に!?やったぁーーー!」
と、感激のジャンプなどをしている北村を見て俺の感想。
でかいな、揺れてる。
と、思う俺に自分で最低と罵ってみる。
そう、こうして俺のリア充ライフが始まる。
と、思っていた矢先。
やはり、スクールカースト上位グループの女はビッチしかいないんだな。
とか、考えながらの登校。
確かに考えてみれば、よく男と話してるし。
それに嫉妬すらしなかった俺もどうかと思うが。
まだ、付き合って、2ヶ月ちょっと。
捨てるの早いね、北村。
はぁ。
そんな溜息をついて歩いていける程度の場所にある高校を目指す。
と、そこで・・・・・・・・・・・・・・
「あなたそんなんで人生面白いの?」
と、後ろから優雅で美しい、まるで世界で一番美しいと思うような声でそう後ろか
らつぶやかれた。
「え?」
そう、俺もいって、後ろを振り向くと・・・・・・
こ、こいつは!?
知ってる、知ってるぞ!
関わっちゃいけないランキング第一位!
その美しい美貌を持ちながら、少しロリ要素もあるという超人。
背は低めで、ちょうど170歩かないかの俺からでも小さいと感じるほどのものだ。
その美貌ゆえ、入学当初はものすごい人気で毎日のように告白され続け、そして・・・
振り続けた。
リア充に死を!非リア充に女を!
など、心の中で毎日思っている。
その態度や、
「聞いてる?あなたのその耳は飾り?」
この言動。
なんだろう、勘に触るよな。
このことから俺はこいつとは一生関わりたくないと思っている。
そしてコイツもこの言動などから今ではしっかり、学校の変わり者ベスト3の完全
なる1位の称号を持っているだろう。
そして今ではすっかり、告白するものなどいなくなる、それどころか俺と同じよう
に彼女に近づくものすら消えていった。
そして今俺は、そんな変人に話しかけられている。
ここまで読んで下さりありがとうございます。なるべく毎日更新していきたいと思います。