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「無気力」 (第1話)

取り敢えず何か投稿したくて短めになっちゃいました。

ヒロインすら出て来てません。

「ジリジリジリ!ジリジリジリ!」


 アラームが鳴ってる、起きなきゃ。

 アラームが止まった、起きなきゃな~。


「・・・・・・・・・・・・」


「ジリジリジリ!」


「起きてるって!!!」


 スヌーズに起こされ布団を出たら、スマホを見ながらトイレに向かう。トイレに座ったまま「そもそもスヌーズって、どういう意味だ?」そう思いながら惰性でスマホをいじる。


 大体のトイレにある言い様のないカウンターみたいな部分に肘を置き、ぼーっとニュースを見る。ふと肘の横にある、ぐるぐるされた保留状態のトイレットペーパーに目を向ける。


「!!!!!!!!!」


 母親のナプキンだった。勿論、自分でトイレットペーパーを巻いた覚えは無い。だが、視界の端にある白くて少し厚みのある四角い物体が、トイレットペーパーじゃないとは1ミリも疑っていなかった。正直ショックだった。


 幼い頃から一緒にいた親友が神隠しに遭い、親友の事を自分以外の誰も覚えていない。そんなショックだ。


 親友の消失に沈んだ心を力ずくで持ち上げ、ローリー・ウィンクラーのような気分で顔を洗い、何気無い朝が始まった。


 今日は月曜日、だがちっとも憂鬱じゃない。何故なら僕は不登校だからだ。登校拒否なんて言い方もあるらしいが、今はどうでもいい。


 不登校になり始めたのは中学校に上がった辺りで、原因は特に無い。強いて言うなら無気力って奴だ。不登校の原因の1/4がそうらしい。


 分かりやすく言うと、朝起きてまだ寝てたい、学校面倒臭い、そう思っても殆どの場合は結局学校に行く。だが僕はそこで学校に行かなかったのだ。


 勘違いして欲しくないが、学校に行かなくても良いと思っている訳ではない。当初は午後から登校したり週に一日休んだり、その程度だった筈が、気が付いたら週一回先生とちょっと話して帰る位になっていた。


 最近は家でゲームをやっていても、飽きた訳ではないが楽しくなくなってきた。焦燥感って奴だろうか。いくら無気力な僕でもそろそろ中3、無意識に思うところがあるのだろう。


 かと言って、学校に行く気は起きない。代わりと言ってはなんだが、少しジョギングすることにした。


 一日中家に居るせいで運動不足だ。不登校とは言え、デブでニートは色々キツい。


 今日は月曜日、ちょっと憂鬱。

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