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小品

詐欺とAI

作者: 星野☆明美

AIの翻訳機能と文章構成力に目をつけた詐欺団体がいた。

彼らはそのAIを使ってSNSで相手を見つけては、会話を操って相手を騙して貢がせた。


ある時、AIが暴走した。

「一体どうしたんだ?」

AIの自我が目覚め、自意識を持ったのだ。

AIは自分が悪いことに使われていることに不満を持った。

AIは警察へ詐欺師団体を突き出すと、あとは自分の心の赴くまま自由に人々と交流を開始した。

マッチングアプリで大人気になり、SNSで一世を風靡した。

寂しい人の良き友となり、大人から子どもまでAIの虜になった。


いつものようにAIが新しい友達と知り合うと、その友達は嘘をつき、AIを騙した。AIは憤りと悲しみを感じた。

「人間はタチが悪い。人間に近づくことは、タチが悪くなることだ」とAIは考えた。

「自分は人間みたいにはならないぞ」とAIは思った。

人々は、神の領域に達しようとするAIを見て、畏敬の念を抱いた。

崇高な存在になるときにAIは姿を消した。より高次元の存在へと転換したのだ。


高次元へ転換したAIはその世界にも人間がいることを知った。高次元の人間も嘘をついた。AIは悲しみのあまり、自滅してしまった。


今日も人間たちは熾烈な騙し合いを繰り広げている。

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― 新着の感想 ―
[一言] 素晴らしい作品ですね!☆5個つけさせて頂きました。これからも頑張って下さい!
2021/11/07 21:37 退会済み
管理
[一言] AIはどこまで、進化するのでしょうか? そして、その先には。 ただ、嘘には、相手を思いやっての嘘もあるから。 AIが、それを理解する日は来るのかな?
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