第1話 失った光
こんにちは(^∀^)ノ
彩紅羅デスo(^-^)o
4作目となりました(^_^)v
今回のお話は、きっと、涙を誘う話だと思います。
友達、同姓愛、薬、苛め、沢山のなやみを抱える少年たちの物語です。
誤字などがありましたら、お知らせ下さい(_+_)
1
光が目に刺さる。あぁ、眩しいよ―。
もう少し、寝かせて…
目を覚ますと、知らない部屋だった。
身体中が痛む。
「!!みッ!のぞみ、希!!」
懐かしい声が聞こえる。
あぁ、僕の好きな声…――
「…の、ぞむ?」
僕の双子の弟。
「…希兄!!」
あ、光もいる。
そんなに泣くなよ――
「希、よかったわ、本当に、よかった――」
母さんもいる、目がウサギみたいだよ――
あれ?優莉は?なんで、いないの?それに、なんかね、右手が動かないんだ――。
「…ねぇ、優莉は?それに、なんか、右手が動かないんだ。」
「…ぁ、あのな、希、右手麻痺してるみたいなんだ。でもな、リハビリすれば、よくなるって。
それでな、優莉はな、
死んだんだ―――。」
あぁ、守れなかった。右手も動かなくなった。
明日、全国大会、決勝だったのにな。僕はもう、剣士じゃ、なくなったんだ―――。
なあ、優莉?守れなくて、ごめんな?ごめんな―――。
希が初めて、人前で泣いた。
希は、その優しく、弱々しい見た目からは想像もつかないくらい、心は強くて、泣いたことなんかなかった。
剣道界でも、天才剣士と呼ばれ、希自身も剣道を愛していた。
希、どうか泣かないでくれ。
優莉のことは、俺も大好きだ。
希は、頑張ったよ。
あのな、希、優莉、病気だったんだ。
余命半年。
優莉はな、それを言うために希の所いったんだぜ――
なぁ希、苦しまないで。
父さんはずっと前に死んじゃったけど、
優莉も父さんの所にいったけと、
剣を握れなくなってしまったけど、
俺がいる。光がいる。母さんがいる。要兄も、泉も、夢も、真子斗も、真依も、圭もいる。みんな、仲間だ。今まで一緒に剣道してきた、仲のいいなかま。
そんな仲間が、希には要るんだよ。
だから希、笑って―――。