このころの期待を
粉雪が木々に積もるところ
コートの肩には雪がなでる
同じ気温の中でも
あたたかさが違うことに気づいた
街中を流れる曲は
どこからか聞いた曲で
でも、それを口ずさむほど
余裕はないと
真新しい靴を自慢してた
道路に置いてけぼりをされた
水たまりを避けるように
バランスを崩しては
手を取り合っては微笑む
いつの頃か
雪への期待やあこがれというのが
なくなってきたね
それは
寒さよりも、周りの出来事よりも
この時期のなにかを
優先することが
きっと多いからなんだろう
そうして
何ごともないように
無難に時を過ごしてゆくんだろう
君の笑顔やまなざしが
あたりまえのものと感じているから・・
そして、
降り積もる雪に
明日は晴れてくれよと僕は願う