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文系剣士と理系魔道士の六年傀儡記  作者: 松房
第五章 決別
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第88話 強化其の一

「・・・なんつって。」

「ははは。それはないっスよ・・・」

今日もガジャとたわいない話をしながら教室に入る。


異変はそこから始まった。


「おはようっス。エスさん」

「うん。おはよう」

「えっ・・・」

隼が座っていた席に、白い髪の女性が座っている。

「おはよう。慎太郎君?」

「お、おはよう」

「どうしたの?声が吃ってるよ?」

「いや、何でもない」

「慎太郎君には、コハクちゃんがいるんだから私、関心しないな~」

白い髪の女性はいつの間にか俺との距離を詰めていた。

「それじゃ。私これから用事あるから」

彼女が教室から出て行ったのを見届けると、手に何か握られている事に気がついた。

手に握られていた紙を広げると、綺麗な字が書かれている。


『話がある。ついて来て。』


「ちょっとトイレ。」

俺は指示通りについて行くことにした。


▒▒▒


「来た。」

私が振り返ると、青年が私を追いかけてきているのが分かる。

「で、話ってなんだよ。ガジャ達に何をしたんだ?」

「前者はこれから話すとして後者は教えられない。

「いや、教えてくれ。」

むぅ。何とか乙女の秘密ということで、引き下がってはくれないだろうか。

「聞いてしまえば、タダでは帰さないと言っても?」

私は”殺気”を放つ。

殺気がどんな物かは知らないが、剣闘士の試合で、凄まじい殺気とか司会が言っていたものを模倣したものだし、合っていると思う。

「っ!・・・そこまで言いたくないなら別に言わなくても良い・・・」

「ありがと。」

大人しく引き下がってくれて良かった。

彼も他の人と同じ様に”暗示”をかけなければ行けなかった。やはり、あの人の指示とは言え、おいそれと他人を洗脳するのは気が引けるからね。

「それで、本題だけど、あなたにはこれからあの方に会って強くなってもらう。」

「は?」

「理由を聞くのは認めない。とにかく今日の放課後、私について来て」

「いや、今日は予定が・・・」

「反論も認めない。既に今日の放課後はあのコハクとか言う少女とデートの予定があるのはリサーチ済み。」

「じゃあなんで、」

「・・・反論は認めないと言った筈だけど」

「いいや、こちらは言わば誘われている側だ。理由を聞くくらいの権利はある筈だろう」

「理由なんて・・・私にとってあなたのデートよりも、あの方にあなたを会わせる方が重要なだけ」

私は約束を取り付ける事に成功した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


俺は、白髪の女性、エスの後ろをついて歩く。

コハクは今回のドタキャンを拗ねながらも許してくれた。

今度しっかりと付き合ってあげないとな。

「ここ」

エスが指さしたのは、ムーリャピ教の教会。

「じゃあ、あの方って言うのは・・・」

「うん。そう。あなたも会ったことあるでしょ?神様」


俺はあの神々しい女性と再会する事になった。

※エスは本名ではありません。

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