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文系剣士と理系魔道士の六年傀儡記  作者: 松房
第五章 決別
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第85話 奇妙な出会い

「へ?」

いきなりの日本語での質問に思わず変な声が出てしまった。

「あぁ。すいません。この人達が匿ってるって言った二人で、言葉が通じないらしんです。

ほら、部屋へ戻って下さいっ!」

二人は部屋へ押し戻される。

大の大人二人が若い女性に大人しく従っている光景は中々見られるモノでは無いだろう。

二人を部屋へ押し戻すと、女の人は心配そうに聞いてきた。

「あんな二人と同室ですが本当に泊まっていかれますか?」

「は、はい。お願いします。」

女の人がガチでこちらの正気を疑ってきたので部屋に入って二人の素性を聞くことにした。


案の定部屋に入った瞬間訪れたのは質問の嵐。

主な質問の内容は、俺や、慎太郎の今まで事が大半だった。

「あの、俺自身の事を話すのは構わないんですが、お二人は・・・」

「おっと。すまない。私達はこういう者だ。」

「警察手帳ですか?」

自己紹介と言って二人は警察手帳を取り出す。

「実は、君達が巻き込まれた自爆テロだけど、君達は遺体どころか痕跡すら残っていないんだ。私達はそういった事件を捜査していたんだよ。」

「僕は研究する側だったけどね。」

「そんで、私は山城遥斗で、そっちの細いのが間宮裕二だ。」

「ど~も。ご紹介に預かった間宮裕二だ。日本では研究者をしてたんだ。この世界について、知らない事があれば、遠慮なく質問させてもらうよ。」

「こ、こちらこそよろしくお願いします。」

旅を始めて三日。俺は奇妙な出会いをした。


俺が奇妙な出会いをした翌日。

朝の空気を求め外へ出てみると、女の人が洗濯物を干していた。

「おはようございます。」

「あら、おはようございます。お二人の様子はどうですか?」

「山城さんは起きて軽い運動をしてますが、間宮さんはまだ寝てますよ。」

「ヤマギ?マミヤ?」

「あぁ。お二人の名前ですよ。」

「凄いっ!お二人の言葉がお解りに?」

「はい。彼らと同郷の出身ですので。」

同じ日本だし、同郷で良いよな。うん。

「お名前と言えば、まだ貴方のお名前を聞いてませんでしたね。」

「俺、いや、私はハヤテ=ノグチと言います。貴女は?」

「ハヤテさんはこんな行き遅れの名前なんてお気になさるのですか?」

「そんな、行き遅れだなんて。」

女の人はふふふっと楽しげに笑う。

「村娘なんかは二十歳を過ぎたら行き遅れなんですよ。」

「そうですか・・・」

「ささっ!朝食作っちゃいますね。」

「お手伝いしましょうか。」

「では、お願いしますね。」

俺は女の人と一緒に家へ入った。

結局名前を聞けなかったと気づいたのは、もう少し後の事だった。




この時の隼の心境としては、慎太郎の事を忘れて旅を楽しんでいる訳では無く、寧ろ、同じ環境にいると、顔を合わせてしまい、不甲斐なさが整理出来ないと判断したので旅に出た様な感じです。

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