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文系剣士と理系魔道士の六年傀儡記  作者: 松房
第四章 学生達の夏
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第73話 ”何か”

投稿遅れてすいませんっ!

今回もやっぱり隼目線です。

「君・・・今のって錬成なのかい?」

「い、いいえっ!ち、違いますよぉ・・・」

そう。ステンレスを作る所を見られてしまった。

正確には、日頃の努力が足りないのか、俺が錬成に集中した途端、錬成を隠す為の鬼火(フレア)が消えてしまっただけなのだが・・・

まぁ・・・最近魔術の同時操作なんてやってなかったし・・・仕方ないよね!うん・・・。

「いいや、あれは、間違いなく錬成だろう」

やっぱ誤魔化し切れてねぇ~よ。

声上ずってたし、誤魔化し切れる訳が無いか。

「お、おじさんっ!お兄ちゃん違うって言ってるよ!」

あぁ。ありがとう・・・信じてくれるのは君だけだ・・・。

「いいや、お嬢ちゃん。これにはな私の金属を扱う錬成師としてのプライドもかかっているんだっ!」

俺の視界が店主の顔で埋まる。謎の熱気も相まって思わず体が後退してしまった。怖い。

「なにも、君を責めようって訳じゃ無いんだがね」

俺が余りにも口を割らないので店主が本当に別の魔術なのかと疑い始めた。

よし。このまま押し切れば・・・うっ・・・これは、目眩?

『何故そこまで技術の露見を避ける?』

これが頭に直接っ!ってヤツか初めてのこの感覚を楽しみたいけれど、多分これヤバいヤツじゃないの?

『何故、そこまで焦る必要がある?』

この声の主は女性か・・・?

『何故、そこまで誤魔化さなければならない?』

辺りが暗くなった様な感覚だ。いや、これは俺の余裕が無くなってきているのだろう。

『何故、その豊富な知識を広め、この世界に恩恵をもたらそうとしない?』

っ!・・・さっきからごちゃごちゃごちゃごちゃ一方的に・・・うるさいな。会話ってモノを知らねぇのか・・・それに、そんなことしたらこの世界の住人達に俺が唯一持っているアドバンテージが無くなっちまうだろうがっ!

この世界に来て、何故か慎太郎だけがこの世界の住人スペックを持ってて、翻訳とか人心掌握とか大層なスキルばっか持ってて・・・

それなのに俺は、魔肺はあれど、体のスペック的には元の世界仕様だし、必死に頑張ってもそれを認めてくれるのは一部の人だけだし・・・俺が他に勝っている唯一無二の自信なんだよっ!科学知識はっ!


辺りが暗闇に閉ざされ、声の声色が少し変わった。


『では、もう一度問おう。何故そこまで技術の露見を避ける?』

はぁ・・・あんたさっきの話を・・・


その瞬間、突然俺の思考の中に”なにか”が入り混んできた。


・・・確かになんでそこまで避けて来たんだろう


自分でも自分が何を考えているのか分からない。


『更に問おう。何故その豊富な知識を世界に広めようとしない?』

・・・確かにどうしてこの知識をこの世界に広めなかったんだろう。広めればこの世界はもっと豊かになる筈なのに。


まるで自分の思考を別の位置から眺めているようだ・・・


『では、どのようにしてその知識を広める?』


あれ?知識を広める事が前提なのに違和感を感じていない?


・・・はい。まずは教科書の様な物を作り、それを印刷機を作って印刷します。


え?何考えてんの俺・・・?


『よろしい。ではそうするが良い。それと、余り自分のことを卑下するでないぞ。』


やっと、俺の中から”何か”が去って行ってくれたらしい。

だが、俺の中の何かが捻じ曲げられたという事はハッキリと分かった。




隼目線は今回で終わりです。

果たしてこの先どうなることやら・・・

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