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第7話 これからの方針
コハクの質問の答えを考える事、5分
なかなか答えない二人にコハクが提案する
「慎太郎様。それに・・隼も、お二人共、歳はおいくつですか?」
隼はコハクが初めて自分の事を名前で読んだ事に驚く。
「俺も隼も十五歳だが、どうしたんだ?コハク?」
「なら、決まりですね!」
二人をおいて勝手に盛り上がるコハク。
「だからなんだってんだよ。」
隼が呆れた様に言うと、
「うっさいわね、小虫。」
コハクがキレ気味で返す。
「だから何が決まりなんだ?コハク。」
「いや、実は・・・」
話の内容はこうであった。
この世界にも学校というものが存在し、入学は十八歳から出来るという。
二人が十五歳の今、この三年間で冒険者となり入学金を稼ぎつつ、コハクが勉学を二人に教えるという事だった。
「コハク。そうして貰えるなら嬉しいけど、お父さんの許可とかとってるのか?」
「ふふふっ慎太郎様抜かりはありません。
しっかりとってあります。」
「そ、そうか・・」
どんだけ用意周到なんだよ。二人はコハクにツッコミを入れるのであった。