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文系剣士と理系魔道士の六年傀儡記  作者: 松房
第四章 学生達の夏
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第68話 装備改修その二

今回はラルグ目線です。

「は?魔術陣の構築を手伝って欲しいだ!?」

「はい。」

何やら突然生徒に可笑しなことを言われた。

「てか、ンなもんお前の方が詳しいんじゃねぇか?」

そう。そいつの名前はハヤテ=ノグチ。

いきなり物体を通常じゃ有り得ねぇ細さで錬成しやがった、ちょっと普通とは頭の作りが可笑しい生徒で今や、俺の中の将来縋るべき人物ランキングの上位にくい込んでいる。

そんなヤツでも俺の受け持つ一生徒だ。元から断るつもりなんて微塵も無い、それに、既に俺の脳内は見返りに何を要求しようかで一杯になっていた。

「そうだな。受けるのは別に構わんが、その前に一つ質問していいか?」

「えぇ。構いませんよ。」

普段から基本的に他力本願、呑みに行けば同僚に呑み代をたかり、普段から一つ目の研究テーマである女の子人形を作っている俺は、よく”キモイ”とか、”甲斐性なし”と罵られるが、そんな俺でも生涯辞めるつもりの無い研究テーマが二つある。

一つ目は、女の子人形であり、もう一つは・・・

「お前は、ひょっとして、いや、確実に”この世界のあらゆる物質が何で出来ている”のか、少しは知っているんじゃ無いか?」

そう。人類史史上最大の謎の一つ、この世界は何で出来ているかだ。

確証はある。まず、こいつの才能”理数学者(サイエンティスト)”から発生した(スキル)の中に倍速理解という物がある。これがもし本当に、ミラープレート通りの効果を持っているなら、こいつは確実にこの世の誰よりもこの世界の真理に近づいている筈だ。

他にも、こいつの才能には質問も沢山あるが、何より、”失敗者(ルーザー)”を持っている筈なのに、こいつの失敗回数ははっきり言って異常だ。

本来、才能は産まれ付き良くも悪くも持ち主の人生に関与しまくる。

そして、別に”失敗者(ルーザー)”を持っている人間が産まれるのは珍しく無い。持ち主は階段を踏み外たり、偶然話し掛けたのが殺人鬼だったり、兎に角、人生に於いて失敗しまくる。

そして、その多くは、そうした失敗を受けて、そのまま死んでしまう事もあるが、そうじゃ無かったヤツも心を苛まれ、精神的疾患で死んでしまう。

多分、ハヤテはそうした不幸を才能なんかの力じゃ曲げられない力、それこそ、この世界のあらゆる法則を理解し、回避してきたのでは無いのか?

まぁ、そんな事も俺ら、この学校の教師陣の様な人を見抜く(スキル)を持っていないヤツ以外理解出来ないというのだから、とことん不幸なヤツだと思う。

・・・あぁなんかこいつのことを考察していると悲しくなってくんじゃねぇか。

「はい。それに近しいことならば・・・」

やっぱり。

それから俺はハヤテの研究にとことん付き合った。

やっぱし、こいつに関わると、何かと面白い事が起こりまくりやがる。




そのから暫く経ち、旅行当日になった。

次回遂に、火山島へ!と思ったんですけど、なんか今回書いていて隼の回想シーンを入れたくなりました。

次回くらいからサイドストーリーとの絡みがあるかもです。


”行動派刑事と考察派研究者の異変探求簿”

も宜しく御願いします。m(_ _)m

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