第66話 旅行先決定。
この小説のジャンルをローファンタジーに変更致しました。
絶対にそっちの方が合っているだろうと思うので・・・
隼がジョンの半生を語った話を聞き終えて、暫くすると、ジョンが口を開いた。
「そういえば、ハヤテ君は私に話があってここに来たんだよね。」
「あ、はい。それでですね・・・」
それから、隼はジョンに要件を伝えた。
「へぇ・・・夏季休業にね。それなら・・・ここなんてどうかな。」
そう言ってジョンは所々に絵が描かれた何枚かの紙束を持ってきた。
それを確認した隼は頷くと共に、ふと尋ねる。
「場所は申し分無いくらいに丁度いいのですが、いったいジョンさんの机の引き出しにはどれだけの資料が入っているのですか?」
執務机の正面に設置されたソファーに座っている隼からはジョンが執務机の引き出しから資料を出している様にしか見えない。
「まぁこれでも割かし重役に就いているらしいからね。新しい行商先だったり、取引先、行商先の最近の治安なんかの情報がドサドサこの部屋に積まれていくんだよ。」
それだけ呟くとジョンは横の壁の扉を開ける。
外からは数えきれない程の棚に所狭しとファイルの様な物が並べられているのが覗けた。
「ハヤテ君の学校にも使われている空間拡張魔術さ。どうだい。なかなか見ていて壮観だろう。そんでもって、そこの中では無く、私の机の引き出しに入っているのは、使用頻度が高かったり、重要度の高い事案。それと、比較的見どころのある新情報だけさ。まぁ、そんな引き出しの中にハヤテ君の依頼書も入っているという事は・・・分かるよね?」
「は、はい・・・」
(くそ、自然に仕事を催促されてしまった・・)
「と、まぁ。別に学生にそんな催促するつもりは無いよ。」
(嘘だ・・・)
「で、その島がハヤテ君の気に止まったなら幸いだよ。そして、その旅行には私もついて行くから、宿泊や、その他もろもろの手配は任せたまえ。」
「え?それって・・・」
「おっと、そこまでだハヤテ君。私はその島に行商に行くんだ。良いね?」
隼はその言葉を聞いて、ジョンの親馬鹿加減に心の中で溜息をつきつつ、魔力起動式鎧装の改修案を練るのだった。
隼達が向かうのは、アレクガランの南方にある火山島に決まった。
近々、この物語も終わりに近ずいている気がする。
(百三十部分程を想定。)




