第59話 大詰め
夏至祭まであと、一週間。
隼達は修羅場を迎えていた。
(あ~疲れた・・・しかし、Ⅲ組の奴らよくこんなに書類残しておいたよな・・・)
そう。作業が限りなく遅れていたⅢ組の書類を片付けなければいけなくなった夏至祭実行委員会は、異常な程作業スピードが早かったⅡ組を中心に、残った仕事を振り分けたのだ。
とは言え、Ⅱ組の作業スピードが早かったのは隼の計算力が大いに関わっているので、仕事を預かったコハクとガジャは速攻隼の研究室へ向かい協力を要請し、今に至る。
(ふぅ~第一俺は実行委員でもないし、初めに引き受けたのが悪かったのか・・・)
隼は八枚目の書類を処理し終わり、ふと横に積んである書類の山や、その隣で突っ伏しているガジャへ目を向ける。
その書類の数、実に四十枚。
これでも分担しているというのだから相当Ⅲ組の実行委員は仕事を背負い込んでいた事になる。
「おい、ガジャ。大丈夫かよ。」
「もう、無理です・・・」
(まだ一枚と少ししか進めてね~じゃね~か。
このままコハクの方に嫌味を飛ばせたら良かったんだけど、見てる限りは順調に進んでるみたいだし、ほっとくか。)
因みに、現在の成果は、隼が八枚、コハクが四枚、ガジャが一枚と半分である。
「それにしても、前に処理した分も合わせると、俺達だけでも相当片付けていると思うが、夏至祭ってそんな大きい行事なのか?」
「まぁ、こんだけ実行委員の仕事が多いんですからそれなりに人とか物って言うのは動くんじゃないんですか?
しかし、去年と比べて警備関連の費用が見に見えて増えてるので、恐らく、今年の仕事は去年よりも大変になっていますがね。」
「けど、なんで警備関連の費用が増額されているんでしょうね?」
コハクが作業スピードを落とさず、喋るという器用な事をすんなりやって見せる中、ガジャが起きて、隼に質問する。
「あぁ、そりゃアレだろ、王子。んで、王族がいるとなると、当然貴族とかも集まって来るだろうから、何かあると学校側が困る。だからこうして、夏至祭自体にかける予算を増やして、その分警備費用の方も増額する訳だな。」
「「ふ~ん。」」
隼の説明にコハクもガジャも頷く。
「ほら、この書類達を明日までに片付けるんだろ。ちゃっちゃっと終わらせて、飯食いに行こうぜ。」
こうして、再起した隼達だったが、結局終わるのは夜遅くになり、その日は取り敢えず研究室に泊まる事になった。
本当は今回夏至祭の様子とか書きたかったんですけど、まだ何か足りない気がしたのでイベントギリギリになると訪れる修羅場を書いてみました。




