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文系剣士と理系魔道士の六年傀儡記  作者: 松房
第四章 学生達の夏
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第54話 不思議な司書

隼が衛兵達のハンドマグナムもどきを見て”国ってやっぱすげぇな”と思った翌日。

「材料揃えたのはいいけど、癇癪玉ってどうやって作るんだっけ?」

「それ俺に聞くか?」

隼は慎太郎を混じえて花火の作り方を思い出していた。

「だいたい、そういう物作りとかは隼の方が絶対的に詳しい筈だし、そろそろ、トレーニング始めたいんだが。」

「ふ~ん。なんか決闘祭(フェスタ)終わってから、いやに気合い入ってるな。」

隼の言葉に慎太郎は表情を曇らせた。

「あ~いや、あれだ。いくら相性が悪かったとは言え、女子にあそこまでコテンパンにやられたんじゃ強くなろうとするのは当然だろ。」

隼は慎太郎の少し影の差した表情に疑問を抱いた。

(あ~こりゃ、なんかあったな。ここは触れないでおいてやるのが友達としては正しいのかな。)

「そうか。まぁ、こっちとしてはもし、慎太郎が覚えていたらいいな~くらいの理由だったし、行ってきな。」

そんな言葉で送り出された慎太郎は小さく頷くと研究室を出ていった。

隼は出ていく慎太郎を見送ると、

(さぁ、ここで考えてても意味無さそうだし、図書館で調べたりしてみるか。)




(相変わらず人少ないな~)

隼はそんな事を考えながら顔見知りになった司書に会釈する。

(というか、異世界ものって言ったら主要人物の男女比が圧倒的に女の方が多い筈なのに何故俺の異世界生活っていうか身の回りの男女比は呪いたくなるほど均等なんだ・・・)

その場でガクッと膝を折った隼に好々爺とも言えそうな司書が話かける。

「あの~どうされましたかな?それと、今回はどの様な書籍をお探しで?」

「いえ、少しふらついただけなのでお気になさらず。」

隼はこれ以上この人に無駄な心配をかけては居た堪れないと、そそくさと説明して案内してもらう。

「う~む。夜空に咲く光の花ですか。(わたくし)、ミノシフル国とその周辺国家の事は大体存じていますが、その様な事は知りませぬな。となると、ファストの様な東の地の文化であるという事が色濃くなりますが、その関係の本棚は確か・・・」

(はぁ。説明する為に必要だったとはいえ、花火が厨二臭い呼び方になってしまった・・・)

隼が花火の香ばしい呼び方に悶絶しているうちに司書が話しかける。

「さぁこの本棚のそこからそこまでにお探しの本があると思いますよ。」

「あぁはい。ありがとうございます。」

隼は本棚を見渡す。

(そこまで冊数が多い訳では無いんだな。)

「それと、お聞きしたいんですが・・・あれ?」

隼が振り返り、司書へ質問をしようとすると、そこには誰もいなかった。






時間がないんじゃ~~~~~~

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