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文系剣士と理系魔道士の六年傀儡記  作者: 松房
第四章 学生達の夏
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第51話 夏至祭実行委員の仕事

この章ではまたコハクが目立ちそうです。

扉が間隔ゼロで所狭しと並び、もはや扉の壁の様に見える壁を見ながら隼はふと思う。

(死体同然の体修復するとか空間を拡張するとか文明末期の様にも感じるけど、何故か技術的っていうか、文化的部分としても中世で止まっているのはいったい何なんだろうな。まぁ今は何より自分の部屋だな。)

地球にいた時自分の部屋という物を持っていなかった隼としては、やはりこの世界の事よりも自分の部屋の方が気になってしまうらしい。

隼はその存在に心踊れせながら扉の鍵を開け中に入る。

すると、目に飛び込んできたのは、木材のフローリングに、陽の光が差し込む窓。リビングの様な部屋に幾つかの扉が付いている・・・要約するとマンションの一室の様な部屋だ。

ただ、そこまでは良かった。

「おぉ。やっと戻って来たか。」

そこには二人で茶の様な物を啜っている慎太郎とフェル。そして、それなりに積み上がった書類達と睨めっこしているガジャとコハクがいた。




「んで、どうして四人がいる訳?というかどうやって入って来た?」

(扉がピッキングとかで開いたりしたら拙いからな。)

そんな隼の心配を他所に慎太郎が間の抜けた声で答える。

「あぁ、鍵はオルタ先生に借りたんだよ。俺とフェルは隼が目覚めたって聞いたからお前が眠っていた間に届いたお前宛ての手紙達を渡しに来たんだが、そこの二人は・・・」

慎太郎が言い切る前にコハクが口を開く。

「私達はどうせ博号(アチーブメント)を取得して授業もろくに参加しなくなり、暇になるであろうお前にわざわざ夏至祭実行委員の仕事を手伝わせてあげに来たんですよ。

お前は役立たずな癖に計算は無駄に速いですからね。」

「あ?」

コハクの上から発言に青筋を浮かべる隼。

「いやいや、ハヤテ君。別に喧嘩売りに来たんじゃないっスよ・・・アレストさんの言う通りというか寧ろ手伝って下さいっス!」

「お、おう。分かった。」

ガジャの必死とも言える頼み方に大人しく手伝う事にする隼だったが渡された書類に疑問を抱く。

(これ、多分予算案だよな・・・その割に結構間違いがあるけど・・・)

隼が間違いを修正しながら書類を全て片付けるのに一時間もかからなかった。

(あれ?可笑しいなぁ。予算案に使う様な計算なんて足し算とか掛け算だろ?繰り上がりで間違えるとか見てるこっちがむず痒くなるな。)

そんな隼が処理した書類を見て二人は感心する。

(すげ~計算がどれも正確っス。というか俺のやったところこんな間違ってたんスね・・・)

(はぁ~いったいどんな教育受ければこれだけ数字に強くなれるの。羨ましい・・・)

「んで、これで仕事ってのは終わり?」

隼のその質問にガジャはハッとなる。

「あぁ、いや~まだ仕事と言えば仕事なんスけどちょっと相談がありまして・・・」

ガジャのその相談に隼は快く答えるのだった。




因みにこの後届いた手紙達を読んでどれも魔力機動式鎧装(マナアーマー)の制作依頼に添えて隼に対するディスりが書かれていた事にショックを受ける隼だった。





ガジャの台詞書いてるとどうしても予測変換の

”す”が”ス”に置き変わってしまう・・・。

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