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文系剣士と理系魔道士の六年傀儡記  作者: 松房
第四章 学生達の夏
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第50話 フェスタの後

今回から新章突入・・・?

「ん・・・おぉ・・・」

隼はもはや第二の寝床と化した保健室のベッドで目を覚ます。

隼が乾燥し切ったミイラの様な声を漏らすとそれを聞いた先生がカーテンを開ける。

「はぁ、全くやっと目を覚ましたか・・・」

いつもは無言で不機嫌そうに舌打ちをしている保健の先生だが、今回は不機嫌そうなのは変わらなくとも、舌打ちではなくちゃんとした声で喋っている事に驚きを隠せ無い隼。

(それにしても、喉がやべぇ位に乾いてるな。うん。)

「あの、ぜんぜい・・・みず、ありまずか?」

隼の言葉に溜息をつく先生。

「図々しいが、まぁ三日も眠ってたんだし仕方ないか、ほら。」

隼は水を受け取り乾き切った喉を潤す。

「あぁ~ゔん。あの、先生。」

「ん?なんだ?」

「あの、俺が三日眠って本当なんですか?」

隼に先生は失笑しながら答える。

「あぁ。全身粉砕骨折。そんな直ぐ治るわけがないだろう?」

(うわぁ~全身粉砕骨折とかギャグとかでしか聞いた事ねぇよ。それに生きてた俺ナイス!)

「この学校に受かった君なら知ってると思うけど、基本的に肉体的な死はその宿り主にあたる魂の消失する事で始まる。君の場合は君が着ていた鎧・・・魔力機動式鎧装(マナアーマー)だっけ?に魂が引っ付いてたからその間に儀式やらなんやらで体を修復しただけさ。」

(ほぼ死体同然の体修復するとか文明末期かよ)

「因みに経費とかの関係で出せなかった分の儀式代はバッチし請求しとくから。」

そして、薄らと笑みを浮かべた先生から聞いた金額に隼の目からは光が消えた。




隼が職員室に顔を出すとオルタ先生が異様な程澄み渡った笑顔で鍵を渡して来る。

「ぐふふ・・・いや~よく十位入賞してくれた。これがハヤテの研究室の鍵だ。受け取れ。」

(先生の笑い方キモっ!とは言え折角の研究室。楽しみだな。)

それから、式典には参加出来なかったがしっかり博号(アチーブメント)を獲得した旨と諸事情を聞いた隼は聞いた通りに自分の研究室へ向かう。

今の隼にはこの後面倒事が降りかかるとは思ってもみなかった。


次回からこの章の本編です。

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