第43話 コハクの闘い
今回は暫く空気だったコハク目線です。
「すぅー、はぁー、よし!」
私は試合を前にして深呼吸すると、腰に携えた
杖剣の柄を軽く撫でる。
何故だろうかこの剣に触れているととても安心する。それは何故かと皆に聞くと皆口を揃えて、
それは武器に手を掛けていればいつでも敵に対して対応出来るからだろう、と言うが、
私は違うと思う。
何よりこの杖剣は勉強しながら冒険者をしてた頃あの二人・・・何より慎太郎様から初めて貰った贈物だ。
慎太郎様が私が使い易いようにオーダーメイドで鍛冶屋に依頼して来てくれたことを考えると今でも涙と一緒に嬉しさが溢れて来る。
「・・・」
そんな感傷に浸りながら既に試合の相手を待っていたのだが、なかなか相手が来る様子がない。
・・・全く、今回の決闘祭でいい所を見せて慎太郎様に私という存在を再確認して貰おうとしたのに、このままじゃ不戦勝になっちゃうじゃない・・・
「すいませんっス!遅れました~!」
あれ?あれはいつも慎太郎様に付きまとっているガジャとかいう奴では?
あ~拙い・・・イライラしてきた・・・。
やってやる・・・速攻で殺ってやる・・・!
審判の判断で会場にゴングが鳴り響く。
「うぉぉぉりゃぁぁぁぁぁ!!!!!」
私は初めから身体強化を限界まで身体に掛け、ガジャへ切り掛る。
「っ!」
しかし、その攻撃はガジャに受け流され、代わりとばかりにカウンターを貰ってしまう。
痛い・・・けれど・・・!
「うがぁッ!」
「トドメだっ!」
「ふっ!」
私はこれ以上のダメージは拙いとガジャの攻撃を避けつつ距離を取る。
当然ガジャは逃がすまいと迫って来るが、私はその間に呪文を唱え魔術を放つ。
「アーススピアーっ!」
「ふんっ!」
案の定アーススピアーは切り伏せられてしまったが、私はその間に相手の死角へと飛び込み全力の一撃をかます。
「うおりゃゃゃ!!!!!」
「がふっ!」
相手の背中に叩き込まれたその一撃は気絶させるには十分だったらしい。
ガジャはそのまま床へ倒れ込み、私は勝利の余韻を暫しの間楽しむのだった。
次回は慎太郎のターンかな・・・
(゜Д゜)「เหจวเขขจาลมชา่จบอเจ」




