表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
文系剣士と理系魔道士の六年傀儡記  作者: 松房
第三章 学校行事とエルフと
47/113

第42話 隼の初戦

隼はフェル=アルザードの試合を観戦し、戦慄を覚えてからも暫くの間他の試合を観戦した隼はそろそろ自分の番であることを思い出し、慌てて魔力機動式鎧装(マナアーマー)を装着する。

全てのパーツを装着し終えると隼が流した魔力(マナ)に反応し、パーツ同士が合体(ドッキング)を始め、次第に表面に張り巡らされた液晶体が青白く発光し始めた。

(ふぅ流石にこの感覚にも慣れてきたな。)

自身の魔力(マナ)を吸い取られる感覚。

脳裏に浮かぶ人体では到底感知出来ない様な様々な情報。

途端に澄み渡る思考。

それらの日常生活では感じ得ない様な感覚に身体を慣らすこと数秒。

隼は自身が出場する予定の試合会場へ向かうのだった。




(ん、あれは・・・?)

隼が試合会場に辿り着くと、目の前にいたのは意外な人物だった。

「ふんっ!やっと来たか、このノロマめ!

このパスト家が次期当主、ジェラール=ラミル=パストを待たせるとはいくら私の懐が広いとはいえもう手加減はせんぞ!」

(あぁ、入試の時コハクを躾するとか何とか言ってた奴か。というか、合格してたんだ。)

隼が目の前の貴族風の青年が誰だか思い出しそうとして沈黙しているのをジェラールは勘違いしたのだろう。

「恐ろしくて声も出ないのか。よろしい。ならばその鎧をこの剣で断ち切りお前を私に降伏させてやろう。」

ジェラールは最後まで勘違いしたままそう言い切ると剣を振り抜く。

それを見た隼も腰に帯刀している魔道溶断刀二振りを抜く。そうするとみるみる刀身は紅く染まり、直視すれば目が眩んでしまう程に輝く。

(多分技とかだと確実に向こうの方が上手だからやっぱ速攻で剣を溶断するか。)

審判はそれを見て二人とも準備が出来たと察したのだろう。審判が合図を送ると何処からかゴングが鳴り響く。

勝負は一瞬だった。

まず、ゴングがなった瞬間、隼はスラスターで加速すると溶断刀をクロスさせ、ハサミの様にジェラールの剣を溶断する。

ジェラールは状況が理解出来ていないのか暫く周りを見渡すと、視界に切り口が少し溶け刃の部分が五センチ程になった自分の剣が目に入る。

「っ!ひゃっ!」

自身の剣の変わりように驚き思わず投げてしまうジェラール。

「降参しますか?」

そんなジェラールにすかさず審判が試合の続行を尋ねる。

そんなことを尋ねられたジェラールは勿論続行すると答えようとするが、魔力機動式鎧装(マナアーマー)を纏った隼を見るとそんな気も失せ降参することを選んだのだった。







ちなみにこの世界では平民も苗字を持ち、貴族はミドルネームを持っています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ